−鳴らない電話−
ボクは今までそんなにモテるタイプじゃなかったし、そんなに自分の顔に自信があるワケでもない。
まあ、生まれてこのかた彼女がいなかったというワケではないが、男の価値を量られる(?)その日は、手に余るほどの証をもらったことはない。
可もなく不可もなく、といってしまえばそれまでだが、要はそこまで目にとまるほどの美男子ではないということだ。
でもそんなボクが、まさかあの有名な芸能人を彼女に持っているなどとは誰も思わないだろう。
そう...。ボクの彼女とは星野明日香という一人の女性。そして今では人気のある若手アイドル。
明日香はあの時のボクの言葉と自分の夢を信じて、その身を芸能界という世界に投じたのだ。
今でこそ街でその姿を見られると逃げ回るのに大変な思いをすることもしばしばだが、最初の1年はそれはもう退屈な日々だった、と毎日のようにグチを聞かされた。
当然のことといえばそれまでだが、毎日歌とダンスのレッスン、レッスン、レッスン...。
ごくたまに仕事があるかと思えば、
「これじゃあせっかくの明日香ちゃんの顔が見えないじゃん!」
とイベント会場でのバックダンサーの仕事にまたグチをこぼす。
『でもそれは誰もが通る下積みの時期なんだからしょうがないよ。』
とボクがそれをフォローしてもそのイライラはなかなか解消されないらしい。
でも、ボクに日頃の不満を言うだけ言ってスッキリするのか、帰る頃にはいつもの笑顔を浮かべてこう言う。
「ごめんね。でもこういうことを言えるのはあなたしかいないもん...。」
それを聞くたび何とも言えない充実感と、明日香の想いが伝わってくるようで、
ボクはとても嬉しかった...。
で、とうのボクは今何をしているのか...。
ボクは親にも先生にも大学への進学を勧められたが、そこに目的が見いだせなかったので流されるまま某商社に入社することになった。
ま、ホントはもう勉強しても無駄だと思ったのが最大の理由ではあるのだが、もう一つ理由を付け足すとすれば、自分だけ学生で親のスネをかじって生きていくことがイヤだったからだ。
明日香は自分の夢を叶えて、そしてそこで一人前になろうとして一生懸命努力している。
大学に行くことがその努力じゃないとは言わないが、自分だけ自立できないような気がしたから...。
明日香は「大学生の方が自由に時間が取れてよかったんだけどなぁ...。」
としばらくは土日か仕事の終わった後にしか逢えないことを遠回しにグチっていたこともあったけどね。
それから1年...。
明日香の仕事も徐々に増えてきて、待ちに待ったファンクラブも発足。
できた当初は明日香自身が会員番号1番を持っていないことが世間(ファン)の話題をさらったが、その番号は他でもない、ボクが持っている。
『普通は本人が1番持つものだからいいよ。』
ボクに会員カードを差し出した明日香にそれを断ったが、
「私が自分のファンクラブの1番を持ってても意味がないの!
それに...。これはあなたに持ってて欲しいって、ずっと前から決めてたから...。」
そう言って絶対に引かなかったことを、営業中に乗る車の中で聞く声や、職場のテレビでその姿を見ながら思い出す。
けど、明日香が有名になって仕事が増えたことは素直に嬉しかったが、それと同時に逢うことのできる時間が減っていたことは言うまでもない。
今や売れっ子成長株の明日香は、あこちの番組からひっぱりだこ。おまけに最近ではCDのレコーディングまでやっているという。
当然全ての番組が生放送ではないワケだから、番組の収録などで週末に休みが取れないことが多くなる。
(そう言えばここ数週間明日香の顔を間近で見ていないような気がする...。)
まあ、横浜と東京の距離なんてたいしたことないし、最近は明日香も都内にいることが多いから逢おうと思えば逢えるんだけど、いかんせん時間が合わない。
仕事が早く終わった時などは明日香の家に電話してみるが、まずいることはない。
ならばとPHSに電話をかけてみても、当然仕事中はマネージャーに預けているらしく、おまけにスタジオ内では電源も切られている。
というワケで、明日香から電話がかかってくる時間は以前に増して不定期になり、寝ている時にかかってくることもしばしば。
別にそれがイヤだという訳ではないんだけれど、つとめて短く会話をまとめようとする明日香に逆に気を使わせているような気がしてならない。
電話の向こうの明日香は明るく振る舞っているような雰囲気さえ感じるが、率直に「毎日逢いたい」、「毎日声が聞きたい」とグチをこぼす。
ということで、何とかしてあげたいと思ったボクは、いつでも連絡が取れるようにとPHSを所有することになった。
それからは毎日のように電話の向こうから明日香の元気な声が飛んでくる。
たまに落ち込んだ様子を見せる時もあったが、会話が終わる頃にはすっかり元気を取り戻した明日香の声を聞く度に、
『何とか時間を作ってあげたい...。』
そう繰り返し思うボクだった。
だがボクもそうそう会社を休むワケにもいかないし、それ以上に明日香の予定は不安定。
そんなに毎度毎度のコトではないが、会話中にマネージャーから仕事の電話が入ることもある。
そしてそれは明日からだとか、明後日からだとか、結構急なこともよくあると明日香もグチをこぼす。
それが仕事だから仕方がないといえばそれで終わってしまうし、芸能人を彼女に持つことを決めた時点でそれは判っていたことなんだけど、高いハードルであることを今更ながら認識させられた。
「来週の月曜日はスケジュール空けたからね!」
と久々に会話の出だしから元気のよい声を聞いたのは、明日香の誕生日を来週に控えた月曜の夜のことだった。
ボクも当然そのことは考えていたし、予定を聞いてみたいとは思っていたが、
『来週の月曜は予定空けておいてね。』
とこちらから言うと、なんだか『期待してろよ』と言うような気がしたからなかなか言いにくかった。
だから明日香からそのことを切り出してくれて内心ほっとしている。
『ホントに?大丈夫なんだね?』
「もちオッケーに決まってるじゃない!」
『そう。じゃあボクはその日は会社休もうかな。』
「えっ、ホント?...あっ、でも私その日4時くらいまで打ち合わせがあるんだった。」
『実はボクも会議があるんだ。』
「それじゃあ無理して休まなくてもいいよ。早く逢いたいけど...ね。」
『そうだね。明日香も仕事が入ってるんなら仕事が終わってからすぐでもいいよね。』
「うん。それじゃあどこで待ち合わせしようか?」
『そうだね...。明日香は仕事が終わったらどうするの?』
「うん。一度家に帰ろうって思ってるけど。」
『それじゃあさ、横浜で待ち合わせしない?』
「うん、分かった。んでどこで待ち合わせする?」
『明日香はどこがいい?』
「う〜ん...、そうだなぁ。あなたが決めて。」
『ぼ...、ボクが?』
「うん。どこでもいいからさっ!」
『それじゃあ、山下公園に7時に待ち合わせ、でいい?』
「うん、わかった。それじゃ楽しみにしてるからねっ!」
午後5時。ボクは終業のベルと同時に席を立った。
そのボクの姿に送る、冷たくて痛い同僚の視線を受けているのは分かっていたが、今日だけは絶対に残業はしない。
そんなことをしてたら約束の時間に間に合わないからだ。
さすがに週の初めだけあって他の人は忙しそうに残業をやってるし、本来ならボクも例外ではないんだけど、7時までに待ち合わせ場所に着くためには、家に戻らずに会社を5時丁度に出なければならないからだ。
職場から東京駅まで約20分、それからだいたい4〜50分だから、7時に着くには残業なんてしてる暇ないんだよね。
明日メチャ忙しくなるけど...。
その30分前に着いたそこから見えた夕日はとても綺麗だった。
この夕日を明日香と見れないのがやや残念だと感じたが、でここ最近夕日なんか見る機会がなかったので、一人しばらく赤く染まった海を眺めていた。
そしてさすがにまだ時間も早く、月曜日ということだけあってメッカと言われる割には人は多くなかった。
周囲に見えるのはボクより随分ご年配の方々が散歩したり、マラソンしてたり...。
『ホントにここが?』と思わせるほどのどかな雰囲気が漂っている。
『何となくここに一人でいると、仕事のさばけない窓際族みたい...。』
あまりにも平和すぎるこの雰囲気に、一人ぼーっと海を眺めるボクだった。
ボクの後ろを通る足跡を聞くたびに振り返るのにも少々疲れを感じてきた。
そう...。約束の7時を過ぎても明日香はいっこうに姿を見せなかった。
最初は職業柄仕方のないこととは思っていたが、それを30分程過ぎてもボクのPHSは鳴らないし、現れない明日香に少々不安を感じたので、ボクは、ボクだけが知っている明日香のPrivateNumberに連絡を入れてみた。
ところが(というかだいたいは)明日香のは電源が切れているらしく、全くつながらない。
ひょっとしたら待ち合わせ場所を間違えた(あるいは明日香が勘違いしている)のかと思って辺りを捜し回ってみたがいるはずがない。
もしそうならとっくに電話が鳴っているはずだもんな...。
でも明日香は「今日は4時に終わる」って言ってたし、その後はなんにもない、って言ってたし...。
ただ単に打ち合わせが遅れているだけだろうと、しばらくはその不安を打ち消すように自分を納得させたが、結局待つこと1時間。
今だ来る気配のない明日香を探してボクは一人、横浜駅へと向かって歩きだした。
さすがに今日は月曜日だけあって、横浜の繁華街も人通りは少なめだった。
日はすっかり落ちて街のネオンがとても綺麗なここも、心なしか寂しげだ。
いつもよりや蒸し暑い夜に耐えきれず、誘われるように出てきたオヤジ達の居酒屋から聞こえて来る楽しそうな笑い声が時折耳に入る。
『本当ならボクも明日香と一緒にいるはずなんだけどなぁ...。』
と思いつつ、通りに並ぶ商店街のショーウインドウを眺めながら歩いていると...
時間になっても姿を見せない、明日香がいた...。
でもそれはボクの目の前にあるにもかかわらず、話しかけることも、触れることさえも許さない。
そう。ふいに目を移した電気屋のショーウインドウに飾られたテレビに写っていたその人こそ、ボクが待ち望んで、探していた人だった。
『今日は休みだって言ってたのに、どうして...?』
明日香は某テレビ番組のゲストとして出演していた。 おまけにその番組は7時半からの特番の生放送で放送終了は9時。
明日香は当然都内にいる...。
そして何度かけてもつながらない電話。
その横では眩しく光るディスプレイに映し出される、明日香の笑顔。
ボクはどうしていいのか分からなくなり、しばらくそのモニターの前で佇んでいた...。
それまでずっと悩んでいたが、放送終了と同時にボクは決めた。
「やっぱり約束の場所で待っていよう...。」
テレビ局に直接乗り込んだほうが早く逢えるとは思ったけれど、関係者でないボクが容易に入ることのできる場所ではなさそうだし、万が一行き違いになったら大変なこと。
それにここにボクがいることは明日香も知ってるワケだし、番組も終わったからじきに連絡も入るだろう。
けど...。信じているけど、『今日逢えるのか?』という不安はぬぐいきれない。
でもやはり下手に動き回るのは正しい選択じゃないと信じながら、少しずつ重なろうとする時計を眺めていた。
それから待つこと30分。相変わらずボクの電話は鳴る気配をみせない。
途中何度かかけてみるものの、相変わらず電源は切れているようだ。
仕事ももう終わったはずだからかかってきてもよさそうなものだが、未だ連絡も入らず、電源すら入っていないということは、まだ局内にいるということだけは容易に想像できる。
まあ、明日香(芸能界)の仕事がどういうもので、どんなことをしているのかボクには分からないが、ボクらサラリーマンのように、
『時間がきたらハイ、終わり!』
というワケにはいかないということなのだろう。
明日香がプロダクションに入った時は、『自分の好きな仕事ができてうらやましい。』と思ったこともあったが、いつも決まった時間に仕事があるワケでもなく、どんなに休みが欲しくてもそれをキャンセルできない「実力と実績の世界」は、想像以上に厳しい世界なんだな、とつくづく思う。
上司もいない、こなさなければならない仕事が決まっているワケでもない。
でも、そこは自分の器量とさじ加減ひとつでどうにでもなるんだろうけど、逆に言えば、その配分を間違えてしまったらそれで終わり、という世界ほど厳しいものはないのかもしれない。
などと明日香が遅れて来ない理由を自分なりに肯定しているとき、ふとあることに気づく。
『ひょっとしたら自宅の留守電に...!』
よく考えてみれば、ここまで遅れているのに何の連絡もないのも変だし、連絡を入れないということはボクがその理由を知っているのだと思っているのかもしれない。
もしそうでないなら、番組が終わってからすぐ連絡をくれるはずだ。
そう思ったボクは、急いで自宅に電話して留守電の確認をする。
すると...、やはりあった。 「午後4時45分、1件です。」
間違いなく明日香だと思い、そして今更遅いとは感じながら内容の確認をする。
「あっ、明日香です。こないだは今日スケジュール空けた、って言ったけど...。
ごめんなさい!急に番組に出なきゃいけなくなって...。 でも、9時には終わるから...、終わったらすぐ電話するから、待ち合わせ場所で待ってて!きっと...。」
そこでメッセージは途切れていた。
明日香がここに来るということがはっきり分かった今、ようやく安堵のため息がもれた。
その時なぜ連絡をくれなかったんだろうかとも思ったが、ボクが仕事中だということも知ってるし、なにより明日香自身その時間がなかったのかもしれない。
だから留守電にメッセージを入れたんだろう...。
だが、そのボクの迷いのとれた心とはうらはらに、さきほどまで天気の良かった空からポツリポツリと雨が落ちてきた。
月曜日というだけで、ただでさえ人気の少ないこの場所から、周りにいたカップル達もそれから逃げるようにどこかえと消えてしまっていた。
でもボクはその雨を避けるためにここから動くのがイヤだった。
それは別に雨にうたれても待っていた、カッコイイ男を演じようとも思ったからではない。
ただ1秒でも早く明日香に逢いたいから。
ここから動くと、今日明日香に逢えなくなるような気がしたから...。
ずっとここで待っていようと決めたボクだったが、あまりにも強くなりすぎた雨に屋根付きのベンチまで追いやられた。
さっきは『ここで待つ』と決めたが、さすがにどしゃぶりにまでなられるとせっかくのプレゼントもびしょ濡れになってしまうし、何よりも唯一連絡を取る手段であるこれが使い物にならなくなりそうだったからだ。
ということで、多少雨に濡れたその手で再び明日香に電話を入れる。
すると...、話し中!?
まさかと思いすぐに電話を切ってみたが、電話がかかってくる気配はない。
そしてその2・3分後再度電話してみてもやっぱり話し中...。
でも、明日香のPHSの電源が入っていることが確認できただけで、内心少しほっとした。
それにどこに電話をかけているのかボクには分からないが、ひょっとしたらボクが電話をかけようとしたタイミングと同じだったから話し中だったのかもしれない。
だとすれば、このまま電話をかけずに待っていればきっとかかってくる...。
そう思ったボクは、しとしとと降り続く雨の中、ベンチに座ったままひたすら電話を待った。
耳に入ってくるのは、あれからずっとしとしとと降り続く雨の音と、時折近くを通る車の音だけだった。
少し寒けを感じて目を覚ましたボクの耳にはあれ以来その音しか入ってきていなかった。
ボクはいつの間にかベンチに横になって眠っていたらしい。
そう長い時間ではなかったと自分では思うが、どれくらい寝ていたのか全く分からない。
ここに追いやられる前に自宅の留守電を確認したのが9時半過ぎだったし、そんなに長く寝ていたとは思わなかったので最初は慌てなかった。
が、ふと時計を見ると約束の時間から4時間半。日付がもう少しで変わる、ほんのちょっと前だった。
『11時半...か。明日香はいまどこにいるんだろう...。』
明日香のPHSの電源が入っていることを確認したのが留守電を聞いた後だった。
その時ちょうど局の外に出たとして、駅までの移動に約20分、そしてそれから電車で約1時間...。
時間的に考えればもうすぐ着いてもおかしくない。
というか、ここに着くよりも前に電車から下りた時点で「今何処にいる」くらいの連絡は入るだろう。
でも、それでも連絡が入らないということは移動中なのか...。
まさかと思い、自宅の留守電を確認してもてもやはり新しいメッセージはない。
『明日香...。』
確実に動き続ける時計の針を眺め続けてもう20分経つ...。
もうすぐ...、もうすぐ時計の針が重なって、新しい1日になろうとしている。
何度もこの針を止めてやりたいとも思ったが、そんなことができるのならこうやって待つこともないし、たまにしか逢えないこの時間を惜しむ必要もない。
『もしそれができるのなら、明日香と一緒にいるときこの時計を壊してやりたい...。』
そう思った矢先だった。
ボクのPHSが、待ちこがれた着信のメッセージを告げる。
暗闇の中、バックライトの液晶画面に映し出された『明日香』の文字。
そしてその下に刻まれている、11時55分の時刻。
ボクは静かに電話を耳にあて、明日香の声を待った...。
「もしもし。明日香です...。」
『うん...。』
「ごめんね...。」
『そ、そんなこといいんだよ!ところで今何処にいるの?』
「...ここ...。」
『ここって、近くまで来てるんだね?』
「.........。」
『どうして何も言わないの?何処にいるの?』
「.........。」
ボクはまさかと思い辺りを見回した。
すると、50メートルほど先のベンチに明日香はいた...。
『分かった。それじゃすぐにそっちに行くから!』
「ダメ!来ないで!!」
『どうして!?』
「だって...。」
『遅れたことなんて気にしなくていいんだよ。それは仕方のないことじゃないか。』
「でも...。」
『でもじゃないよ!ボクは今日明日香に逢いたいんだっ!!』
そう言ってボクはようやくつながった電話をそのまま手に持ち、明日香のもとへと走った。
雨は降っていたけど、体も冷えきって寒かったけど...、今日...。
「ごめんね。ずっと待っててくれたんでしょ?」
『いいんだよ。それより明日香、雨に濡れたままだと風邪引いちゃうよ。』
「ううん、いいの...。私よりあなたの方が...。」
『ボクだっていいんだよ。こうやって今日明日香と逢えたし...。』
「うん...。」
と明日香は静かにうなづいて、ボクにしっかりと抱きついた。
「ごめんね、こんなに濡れちゃって...。体も冷たくなってる...。」
『うん。明日香...、誕生日おめでとう。』
「ありがとう。でも最悪の誕生日になっちゃったね。」
『そんなことないさ。今日はまだ終わってないよ...。』
そう言ってボクは明日香に静かに口づけをする。
残り少ない時間だったけど、明日まで明日香と一緒に...。
そして明日もずっと明日香と一緒に...。
Fin...
1999.06.20 Writer:R.M.
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