夏穂

ふう、やっと着いた〜
もう、いくら新幹線とは言え大阪からだと疲れるな〜
でも、えへへへ・・・久しぶりに会うんだもんね
びっくりするかな?
するよね、その後、抱きしめてもらっって、キスしたりしちゃって・・もしかしたら・・・・・あはははは・・・・あ、あれ?
(やば〜周りからじろじろ見られてるよ、早く行こっと)

・・・・・たったった・・・・・

あ〜恥ずかしかった
さて、気を取り直して行きますか
でも、急に連絡も無しに来ちゃったけど家にいるかな?
あ〜ん、いなかったらどうしようって、あれ?
な〜んだ、家の前にいた
やっ・・・・

・・・・・・・・・**が好きなんだよ

はい、私も好きなのです・・・ですが・・・

あの娘の事を言ってるのか?
あれは、若菜、君の勘違いだよ
あの娘とは、何も無いんだよ

えっ?
う、嘘・・・・・そ、そんな

ん?
誰だ?
えっ?夏穂?どうして、君が・・・・

あっ、え、えっと・・・・・その・・・・わ、私、立ち聞きするつも・・・・つもりなんか・・・・なか、なかったの・・・・
その、あなたに会いに来て偶然・・・その・・あなたの迷惑を考えなくて・・・・そ、その・・・・
・・・ごめんなさい・・・・さよ、さよなら・・・・・

か、夏穂

まあ、大変、どうやら誤解してしまった様ですわ
すぐに追いかけませんと私の事は、いいですからお早く

ごめん、若菜、今度ゆっくりと相談に乗るよ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・ひっく、ひっく、私、馬鹿みたい・・・一人で勝手に盛り上がって・・・・勝手に勘違いして・・・・・
あの人にとって私は、何でも無い存在だったなんて・・・・うっ、うっ、うっ・・・・・・
帰ろう・・・大阪に・・・・このままいてもあの人の迷惑・・・・ぐすっ・・・・・迷惑じゃないか・・・か、関係ないんだもんね・・・

か、夏穂ーーーーーーーーーーー

(びくっ)

はぁ、はぁ、はぁ・・・・やっと追いついた
少し、俺の話を聞いてくれ

ど、どうして・・・どうして、追いかけてくるのよ
私、私の事なんか関係ないんでしょ

はぁ、はぁ、や、やっぱり、誤解してたか
夏穂、あの女の人は・・・・

嫌、聞きたくない
そんな話

夏穂、大事な話なんだから

(びくっ)

いいかい、あの人は、俺の友人の彼女なんだよ

えっ?

今、友人が浮気してるんじゃないかって気になって俺の所に相談に来てただけだよ

う、嘘

嘘じゃないよ
それに俺には、夏穂、君がいるだろうが

・・・・・・・・・

信じてないのか?

・・・・・・・・・

あの日、君に言った言葉を思い出して
俺は、夏穂、君を愛してると・・・・・

わ、私だって、愛してる・・・でも
なら、なんで会いに来てくれないの?
いつだって電話だけ・・・・会いに来てって言ったら用事があるとか言って・・・・・・・
私、ずっと不安だったんだからあなたに他に好きな人が出来たんじゃないかって・・・・

・・・・・夏穂・・・・・・ごめん・・・・・

馬鹿・・・・遼の馬鹿・・・・・・
ずっとずっと待ってたんだから

夏穂・・・・一緒に暮らさないか

えっ?

だから、結婚しないかって聞いてるんだよ
やっと結婚資金も貯める事が出来たし

もしかして、用事って・・・・まさか・・・・

その、まさかだよ、夏穂
君に悲しい思いをさせてしまったけど君の為に・・・いや、俺達2人の為に頑張ってたんだ
返事聞かせてくれるかい?

・・・・・・・遼・・・・・・・ごめんなさい
そんな事とは知らずに・・・・・私・・・・・私

いいんだよ、夏穂、愛してるよ

私も私も愛してる
私、遼のお嫁さんになる・・・・ううん、させて

夏穂、ありがとう

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 終わり
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