−長電話−
やっほー。元気してるぅ?』
「ま、まあね。明日香はどうなの?」
『そりゃあもちろん、元気にきまってるじゃない!』
「そうだね。明日香はいつも元気いっぱいだもんね。」
『なんかその言い方ひっかかるなぁ...。』
「えっ...、どうして?」
『だって、そんな言い方されると何となくそれしか取り柄がない、って言われてるみたいだもん。』
「ははっ、そんなことないよ。」
『それじゃあ、あなたはどう思ってるワケ?私のこと...』
「そうだね...。明るくて、かわいくて、元気がよくて...」
『それじゃ言ってることあんまり変ってないよ!』
「そうだね。でも、そういう明日香がボクは好きだな。」
『そ...、そう?...。あっ、ねねねねね!今度の週末、ヒマある?』
「うーん、暇といえば暇だけど、どうして?」
『ホラ!こないだ教えてあげたじゃない!週末に新しいテーマパークがオープンするって。』
「そうだったっけ...?」
『んもーっ!そんなんじゃ流行に遅れちゃうよ...。だからね、一緒に行こうよ!』
「うん、分かった。それじゃあ、どこで待ち合わせしようか?」
『そうねぇ...。んじゃ、駅についたら電話してよ。ソッコーで迎えに行くから。』
「うん、分かったよ。それじゃあ今度の土曜日に...。」
『うん、それじゃあね。』
Trurururu....Trurururu.....
『あっ...、もしもし、陽ちゃん?あたし、明日香だよ。
うん、オッケー取れたから。それでさ...』
〜Image Artworksより〜
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