2、 この世の生き方



問 人生観はいろいろありますが、霊魂の世界からは、こう生きるべ
   き、という基準はありますか。
答 特にありません。             

問 どうしてですか。
答 どんな風に生きようと人間の自由です。特にこうしなければなら
   ないと言う事はありません。  
問 でも、霊感を得たという人は、大抵人生論を教えますが?

答 それは、より幸福になるための一般論に過ぎません。別に絶対
   的な基準ではありません。
   つまり、地上の社会と霊魂の社会とは根本的に違うのです。そ
   のために、倫理も  道徳も地上だけの基準なのです。
   地上は、食物を得ないと生きられません。また、生殖しないと子
   孫が繁栄しません。そのため、社会は食物を得るために仕事をし、
   生存するために秩序を作り、そうした前提の上に立って、倫理も
   道徳も出来ています。宗教道徳も同じです。
   ところが、霊魂の世界は違います。幽体という身体で生きるので、
   死ぬこともなく、食事も要らず、動物のような生殖はしないのです。
   (「死後の世界への入り口」参照)

   ですから、地上のように人殺しをしてはいけないと言おうにも、人
   が殺されることがなく、食事の心配がないので無理に仕事をする
   こともないのです。

問 では、その人が幸福なら、どんな風に生きても良いのですか。
                          
答 そういうことです。ただし、それによって不幸になっても、それは
   本人の責任です。
   つまり、原則としては、自分で責任を取れるのなら、地上ではど
   う評価されようと、霊的には何ら問題はないのです。
   ただし、厳密には、望ましい生き方とそうでない生き方がありま
   す。

問 どういうことですか。

答 つまり、魂というものは、ただ生きているというわけではないので
   す。全員、目的と理由があって生きています。そのため、霊魂の
   世界に入った時にも、それが幽体の成長に対する差になって、
   住む世界の上下を分けることがあります。
   もちろん、道徳的な生き方をしたとか、笑顔が多かったとか、そん
   な地上的な基準ではありません。

問 例えば、どういう基準ですか。
答 魂は基本的に神を求めています。いわば、霊的な中心に向けて
   吸い込まれたいと望んでいるようなものなのです。ところが、そ
   れを地上に生きている人達の表面の心は知りません。

   そのために、自分を霊的には退歩させている人が多いのです。
   ところが、霊魂になって、魂が成長すると、物質的な制約がなくな
   るために、自分の奥に隠れていた本質が出てくるのです。その時、
   初めて、人は自分とは何かを少しですが理解するようになるのです。

   ですから、魂としての本質から離れるような人生は、送らないよう
   にした方が良いのです。
   結局、地上の人達は魂の歴史においては幼児のようなもので、ま
   だ何も知らないのです。

問 具体的にはどのような人生が良いのですか。
答 簡単に言えば、霊的な進歩につながる人生です。これは、幼児が
   小学生になるためにどうしても必要な事だと考えれば分かりやす
   いのです。

問 では、どうすれば良いのですか。
答 それは決まっています。私に言わせれば、全員、霊魂学を学び、
   神伝の法を実習する。これがベストです。そう思うから、今、それ
   を指導しているのです。そうでなければ、別の事をしています。

問 それはそうですね。
答 キリスト教徒に一番善い信仰は何ですか、と聞くようなものです。

問 おっしゃる通りです。
答 さらに言えば、世の中に霊的に善いものは幾つかあるのでしょうが、
   霊的な指導者は、それぞれに自分の信じる法がベストだと信じる
   からそれを指導しているのです。そのくらいの自信がないと弟子は
   不安で付くては行けないものです。
   私の場合は、このHPを見ている人には、もっと本格的に霊魂学を
   学んで欲しいと思いますし、もっと、神伝の法を知って欲しいと思っ
   ています。
   それが高貴な霊魂からメッセージでもあるのです。

問 分かりました。


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