1、死後の世界に入る前の準備 U



問 現代でも宗教を信じることが最善ですか。
答 それは難しい問題です。

問 どうしてですか。
答 最近は宗教の評判が悪いので、宗教というと嫌がられるような
   風潮があります。
   また、宗教団体も、様々な問題を抱えているようで、簡単では
   ないと思います。
   しかしながら、宗教を頭からい否定する態度は間違いです。
  
   死んだ時に一番困るのは信じる宗教のない人です。こうした人
   は普段から神や仏といった霊的な存在に対して念を発していな
   いのです。そのために、本来迎えに来る霊魂が来れない場合
   があります。そうなると、不幸になる可能性が高くなります。

問 それはどういう事ですか。
答 つまり、人間には誰でも守護したり指導したりしてくれる霊魂が
   いるものなのです。その霊魂達も所詮は元は地上の人間だっ
   たのです。ですから、お互いの自由  を尊重します。人間同志
   で考えてください。赤の他人がいくら守ってやるとか教えてやる
   とか言っても、本人に嫌だと言われたら何も出来ないでしょう。

問 もちろんです。
答 それと同じなのです。人間には、本来は死んだ後に道案内して
   くれるはずの霊魂がいて、そうした霊魂はまだ生きている時か
   ら、それぞれの人生に関わっているのです。

問 霊魂学で言う守護霊ですね。
   (霊魂学でいう守護霊は近い先祖の霊魂とは違い、もっと高級
    な霊魂を指している。)
答 そういう事です。その守護霊、指導霊が人間の側に寄るにはい
   ろいろな制約があるのです。そうした制約をクリアーしないと、
   人間の側には寄れないらしいのです。
   そのために、人間の側は神でも仏でも良いからとにかく霊的な
   存在に対して念というものを出していなければならないのです。

問 それは祈りですか。
答 それで構いません。

問 では、宗教なら何でも良いのですか。
答 そんなことはありません。宗教でもいろいろです。何でも良いと
   いうわけではありません。
   せっかく、宗教に入ったのに、邪悪な霊魂が大勢いる宗教では、
   守護霊の前にそちらに取り込まれてしまいます。

問 まず、邪悪な霊魂のいない宗教という事ですね。

答 そうです。

問 でも、最近の宗教は問題も多くて、入るには勇気が要ると思い
   ますが。
答 もちろんです。ですから、困っているのです。
   霊魂からしてみると、宗教の教えの善し悪しはそれほど大きな
   問題ではありません。  
   例えば、どこかの教祖が貪欲でろくな人物ではなかったとしても、
   教えが人道的で、教団に悪い霊魂が入り込んでいなければ、
   それでも信者を救う事が可能なのです。

問 ではキリスト教でも仏教でも何でも良いのですか。
答 問題は宗教の名前や教義ではなく、そこにいる霊魂なのです。
   宗教の教義というものは、生きて行く上では大切な事なので、
   より高貴な教義が良いに決まってます。
   ただ、霊的な事だけを問題にするならば、とりあえず、どんな教
   えであるかを問題にするよりも、その教団に高級な霊魂が働い
   ているかどうかが問題になるのです。高級な場合は、守護霊、
   指導霊が側に寄りやすくなり、死後も迷わずにすむ可能性が高
   いのです。

問 では、信じる宗教が見つからない場合はどうすれば良いのです
   か。
   自分で守護霊を呼べば良いのですか。
答 そういう事です。とりあえずは、守護霊に念じてみることです。

問 では、たいていの人はそうした方法がベストですね。
答 いえ、ベストではありません。仕方がないという事です。

問 どういう事ですか。
答 宗教であるか、神秘団体であるのか、霊的団体であるのかは定
   義によりますが、いずれにせよ、霊的な事を主張する高級な団体
   が出現する事が理想です。

   というのは、人間が一人でいくら守護霊に念じても、普通の人で
   はまず守護霊には届きません。
   届くくらいなら、山のように霊感を得る人が出現するのです。
   つまり、霊的な世界は地上とは異質の世界なので、そんなに簡
   単ではないのです。

   守護霊は一定のランク以上の高級な霊魂です。そのために、
   自分だけではいくら呼んでも届かない事が多いのです。

問 では、宗教や霊的な団体ではどうして届くのですか。
答 まずは、先輩の存在です。守護霊に一歩でも近付いている先輩
   達と一緒に念を出す事により、団体に働く霊魂達が力になってく
   れるので、少しずつ守護霊との霊的な距離が縮まって行くのです。
   また、その団体に修行して霊的なランクが高くなった人がいれば最
   良です。
   その人のオーラや幽的な気が目印となって、守護霊以上に高級な
   霊魂と交流する  事も不可能ではなくなります。

   さらに、祈り一つにも作法があります。この作法によって、人間の
   体が動きますと、その動きの通りに体から出ているオーラも動きま
   す。このオーラの動きの一つ一つを約束事として、高級な霊魂達と
   の交流が実現するのです。

問 では、偉い宗教家の先生が指導する団体の方が良いということで
   すか。
答 それは確かです。高度な修行を経て霊的なランクが高い指導者が
   いると、集まる霊魂の質も高くなりますし、作法も価値を持ちます。

問 なるほど、でも、そうした団体が少ない場合はなかなか巡り合えま
   せん。そうなると、やはり一人で祈るしかありませんね。
答 そうですね。ただし、気をつけねばなりません。単純に祈るだけなら、
   普通は大丈夫ですが、瞑想をしたり、長い時間祈り続けたりすると、
   逆に悪い霊魂から狙われる事があります。

問 それでは、何も出来ませんね。
答 用心深く考えるとそうなります。

問 そうした危険は宗教団体や霊的団体にも言えませんか。
答 同じ事が言えます。ですから、選ばなければ行けませんし、宗教団
   体や霊的団体は、常に悪い霊魂に狙われないように注意しなけれ
   ばならないのです。

問 今の時期は宗教を嫌っている人が多い時代です。こうした時代には
   死後、不幸になる方が増えるという事ですね。
答 残念ですが、そうです。宗教団体の質の低さが原因の一つなのでし
   ょう。
   とは言っても、自分達一人一人が必ずぶつかる問題です。
   もっと、真剣に考えなければならないと思います。

問 分かりました。


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