(01.02.10) 霊術室のご案内へ








 お祓いは日本では大変有名な技法です。大抵の人は一度ぐらいは神社でお祓いを受けたことがあるのではないでしょうか。

 このお祓いは現代では形式的になってしまったようで、神社でお祓いを受けても、それで効果があると信じている人は大変少ないように思えます。事実、お祓いをしている張本人である神主さんでさえも、神様やお祓いの威力を信じてはいらっしゃらない方が多いのではないでしょうか。

 ところが、それでは困る方も世の中にはいらっしゃいます。つまり、どう考えても霊的な障りではないかと思えるような恐ろしい体験をしたことのある方達です。そのような方々には、効果がない、では済まされないのでした。

 霊的な力がある人はどこにいるのだろうかと、真剣に探し回っている方達にとっては、唯一祓いこそが自分を救ってくれるかもしれない大きな力なのです。

 そこで、祓いの意味について知る必要があります。祓いは人間に憑いた霊魂を取り去る、と考えている方がいらっしゃるようです。また、人によっては、ご自分の運を下げている災いを取り去る、とも考えていらっしゃいます。

 いずれにしましても、人間にとって良くない何かを取り除きたい、という気持ちが、祓いを真剣に受けたいと思っている人達の共通した心理だと思えます。

 ですが、ここで、考えておくべき事は、祓いが人間の都合の良いように解釈されているという点です。

 確かに祓いは人間に付いた汚れを祓うとされてきました。ですが、人間達の自分勝手な欲望にとって都合の悪い事を祓う、という意味ではないのです。

 ですから、勉強をしなかったので試験で良い点数が取れなかったり、さぼってばかりいて商売が繁盛しなくなったという時に、祓いを受けても意味はないのです。祓いはあくまでも、人間に付着した霊的に悪いものを祓う、と考えてほしいものです。

 ですから祓いは、努力もしないのに、良い事があるように、と考えて受けるのではなく、悪い霊魂に影響されたり、霊的に悪い環境に住んでいるために、幽体が汚れたりした、そのような時に受けるというのが適切な用い方なのです。

 そういう意味では祓いは、災いの原因が霊的な事柄である場合には、非常に有効な手段となるのです。

 お祓いというものは、やはり、霊魂を信じる方が活用すべき技法なのではないでしょうか。

 真の祓いは、神職に就いていなくても、霊的な知識を持ち、霊的な修行を経て、霊的な汚れを取り去る技法を習得した人であればできるのです。そうした人であれば、何も霊魂を見ることができなくても、充分に力を発揮する祓いを行なうことができるのです。

 祓いは人だけではなく、家や部屋、車、物品(骨董品等)などにも行なうことができます。こうした技法をより大勢の人達が受けられることが理想だと思います。また、そうした祓いを行ない得る人達も更に増えるべきであり、そうなることを願ってやみません。


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