(00.11.30)

 

今回は霊媒をトレーニングする技術に詳しい
直春(仮名)さんに語っていただきました。

 

  

 

 

霊媒について詳しい方ということですが、どんなことを語っていただけますか。

霊魂




 

私は霊媒をトレーニングする現場に何度か立ち会わせていただきました。

ですから、人間と霊魂との交流の難しさについて、他の同格の霊魂よりも詳しく知っています。そうした観点から、人間が人間を救う技術について語ってみたいと思います。

 

人間が真の意味で人間を救うことなどできるのでしょうか。

霊魂

 

真の意味でと言われると、話が大きすぎます。ですが、明らかに救ったと言えるような状態にすることはできます。

 

具体的に教えてください。

霊魂

 






































 

まず、簡単に言えば、人間が高貴な霊的トレーニングに目覚めれば救いを得ることができます。

そういう意味では、それまで何も知らなかった人に霊的トレーニングを知らせてあげることができて、その方が実習することになれば、救いを与えたと言えます。

ですが、ここでは、そういった観点からではなく、技術という側面からの救いについて語りたいと思います。 

たとえば、こうです。悪い霊魂が人間を不幸にすることがあります。同様に、人間も人間を不幸にすることができます。これは、逆もあります。

霊魂が人間を救うことがありますし、人間も人間を幸福にしたり、霊的な救いに導いたりできるわけです。

そうなると、実は誰でも、人を救うことも、その逆も可能なのです。

つまり、人間は念というものを放ちます。人によってはこの念を放つことによって、他の人の幽体を傷つけることがあります。これは度を越すと、その人を死後、下の世界に落とすことにつながります。

人は念の力で他の人を永久的な不幸に落とすことが可能なのです。

ところが、この念による幽体の傷を修復することはなかなかできません。多少の傷なら肉体の自然治癒力のごとしで自然に回復するのですが、傷が大きいとそうも行きません。 

もちろん、多少の恨みくらいで強い傷はできません。ただし、それが積み重なると傷は大きくなります。

ですから、人は知らないうちに、死後、下の世界に行きやすい幽体を所持していることがあるのです。

にもかかわらず、「幽体の回復」について語る人がありません。

そうなると、幽体を回復する霊的な技術を行使する霊術家は、人を救い得ると言えるのです。

 

 

それでは、霊的トレーニングを実習することができなくても、霊術家に救ってもらう方法もあるのですね。

霊魂

 

そうです。何らかの理由でどうしても霊的トレーニングを実習できない人が救いを得るには、有効な手段と言えます。

 

 

しかし、そうした霊術を行使するには、それを見抜く人が必要になります。

霊魂

 

そうです。ですから、そうした達人がいなければ無理です。ですが、いる間はそれが可能です。

 

 

霊術は人の救いに有効だとすると、霊術家の養成も必要になりますね。

霊魂

 

 

そうです。あなたの指導には感服しています。ただし、不満があります。

 

どういう点がご不満なのでしょうか。

霊魂











 

 

霊術を学ぶ人達が未熟すぎます。

たとえば、意味の理解が足りません。中には、習っただけで自分の技術になったと思っている愚かな者さえ、時折、見かけます。

世間にあるような霊術とは異なり、高級霊魂との共作の霊術です。作成者の意思を無視しては成り立つはずがありません。作成者が指示すれば、霊術に関わる霊魂は一斉に引き上げます。

人を救う霊術はそれに伴う資格がいるのです。自分1人の力で、他の人を霊的に救えるはずはありません。

そうしたことをもっと教えていただきたいと思います。

 








 

 

今後の参考にさせていただきます。

霊術について言わせていただければ、実際はそんなに簡単に人は救えないと思います。現在の霊術家のレベルの問題もありますが、それ以外にも考えなければならない問題は多数あると思います。

また、霊術を受ける人達が、現代の悪環境の中で生きて行きますと、その後、再び幽体を悪くしてしまうことが予想されます。霊術だけでは少し難しいと思います。

 

霊魂




 

少し話が霊術とは離れますが、人を救うとは大変なことです。しかし、単に下の世界に落とさないという事だけを問題にした場合は、それほど難しくはありません。

実はヒトラーのような独裁的な宗教家が1人現れれば済むことなのです。

 

分かりやすく説明していただけますか。

霊魂

 















 

 

神は、いわば独裁者のような存在です。地上では嫌われますが、それが現実です。

実際、もし仮に高度な霊術家が本気になって独裁者になり、世界中の人々全員を洗脳し、自分を信じれば救われると説き、皆がそれを信じたら、たぶん、本当に救われるのです。

つまり、普通、独裁者が未熟だから人を不幸にするのです。もしも、神が独裁すれば、政治や経済は別として、霊的には人々を救うことができるのです。

すでにご存じのように、人が真剣に神のような存在に信仰をもち、信仰される側が本当に高貴な気を流せば、皆、死後は上の世界に行けるのです。

ですから、本当は、邪教と言われているような個人崇拝を求める偽宗教家達の1人が、仮に本物であれば、その信者達は救われる可能性が高いのです。

 








 

残念ながら、実際には、そんなに簡単ではないと思います。

と言いますのは、どんなに高貴な気を流しても、受け取る側にそれに応じた器がなければ入らないからです。ですので、全ての事情を考慮しなければならないと思います。

ということは、歴史的な神人以外では不可能ということなのではないでしょうか。

霊魂

 

ですが、富士の霊魂団なら可能なのでは?













 

私もそれは感じています。

実際、これまでも、わざわざ霊査を受けた人でも、師を信じてごく単純な技法を行なってもらえれば簡単に救えるのに、そうしてくれないばかりに、不幸のままでいる人達を何人も見てきました。

「信じよ、」そう言えば一番早い、と思うことも度々でした。

それでも、そうした方向に活動すると、人々は必ずカルト宗教と言って警戒します。長い目で見ると、やはり、成果が小さいと思えます。何しろ、そのような人達の家族は、必ず、一大事とばかりに、その人の足を引っ張ってしまうことでしょう。あちらこちらで、家庭争議が起きると思うのです。

霊魂

 

現代人は民主主義者です。それが人間から救いを遠くしています。
その上、霊魂は嫌われすぎますね。









 

確かにそうですね。

地上の人間は民主主義、つまり、「自分達」中心主義です。あなたの主張は「神」中心主義ですので、受け入れられなくて当然だと思います。

神秘的な事を信じる人達の間によくある「救世主待望論」のような考え方は、現代の社会では受け入れられないのだと思います。人間それぞれの考えを尊重する社会になりますので、自由意思ということを考えると、やはり、特定の人のみしか救われないのではないでしょうか。