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高級な霊魂の指示で活動中の霊魂の方に、「悪い霊魂」について いろいろと教えていただきたいと思います。

このページでは仮名で登場していただきます。


今回は忠治さん(仮名)に教えていただきます。



 

 

霊魂を信じる地上の人達は、死後の世界の生命体に対して、単純に悪い霊魂ほど下の世界にいて、善い霊魂ほど上の世界にいると考えていると思えます。が、これは間違いなのではないかと思うのですが、実際のところはどうなのでしょうか。

霊魂




 

おっしゃる通りです。現実は、単純ではありません。ですが、地上の人達がそういう風に考えていられるのも仕方がありません。宗教はずっと、「悪い事をすれば地獄へ落ちる」と伝えてきましたから。

何しろ、私自身も地上にいた頃はそう思っていました。真実を知ったのは、死後、ずいぶんと経ってからです。

 

それでも最初のうちはなかなかピンとこなかったのではないですか。

霊魂

 

誰だって最初はそうです。私も最初の頃は、下の方の世界の住人はみんな悪党だと思っていました。ですから、下の方から誰かが上がって来たと聞かされてすぐに逃げた事もありましたよ!

 

それでは、実際の様子を教えてください。

霊魂

 

 

 

 











































 

まず、言わなければならないのは、霊魂の住む世界は地上とは別の世界なので、地上の価値観とは関係ないということです。これを知らないために、皆、混乱してしまうのです。

地上での善い事と霊魂の世界での善い事は全く別なのです。そして、悪い事も、‘別’なのです。

地上は物質の世界です。ですから、物質の世界を生きるための道徳や倫理、法律や価値感があります。ところが、霊魂の世界は物質の世界ではありません。そのために、あらゆる意味で、物事の基準が違うのです。(死後の世界の入り口参照)

たとえば、泥棒が悪ではありません。霊魂の世界では食事が要りません。また、慣れた霊魂は、思えば何でもその場で作り出すこともできるのです。つまり、物質の世界ではないので、自分に必要な物は思っただけで現れたりもするのです。

そうなると泥棒など無意味なのです。その上、いくら戦っても相手は死にません。ですから、殺人も成り立ちません。

こうした世界では、どんなふうに生きようと各人の自由ですから、誰が立派で誰が人格者だとかいうような基準がないに等しいのです。

私が知っているある霊魂はこんなことを言っていました。下層の世界から地上に悪戯に来ていた悪い霊魂です。今回はその霊魂の考えを紹介しましょう。

彼は私にこう言いました。

  
「俺がこんなになったのも、元はといえば神のせいだ。元々俺は人格者だった。地上に生きていた頃は倫理と道徳の代表のような人間だった。

  それなのに、なぜか、俺は下層の世界の住人になった。俺の混乱はあんたなんかに分かるような簡単なものじゃあなかった。俺が地上にいた頃は、人からも人格者と言われていたし、大勢の人のために、いろいろなことを世話したし、近所の人からも尊敬されていた。それなのに、なぜだか俺が入った世界には悪党しかいなかった。

  いわば、善人がたった1人でチンピラばかりしかいない町に放り込まれたようなものだった。そんな世界でどうやってまともに暮らせると言うんだ。気が付いた時には俺もこうなっていたんだ。

  悪いのは俺をチンピラの中に入れた神とかいうばか者の方だよ。」


彼はこう言って、自分の哀れな身の上を語ってくれました。

 
「霊魂の世界に入ってから、自分の信じていた価値観は壊れ、どう真面目に暮らそうとしても駄目だった。

 今ではもう仲間の監視から逃れることはできない。」
 とも言っていました。

本心は真面目なのだと私には思えました。

 

その霊魂を救うことはできなかったのですか。

霊魂

 

話すことはできましたが、救うことはできませんでした。悲しいことです。

 

その方はどうしてそんなチンピラばかりの世界へ入ったのでしょうか。

霊魂

 

 





 

はっきりしたことは誰にも分かりません。

ですが、彼から聞いた話を全て私の先輩に話して聞いたところでは、恐らく、その霊魂は地上時代に人格者であることに誇りを持ちすぎて、悪いことをする人達に対して日常的に軽蔑の念を出し過ぎたためだろうと言っておられました。

そして、その結果、軽蔑された人達から無意識的に発せられた攻撃的な念がいつしか彼の幽体を過度に痛めてしまったため、彼の幽体はもはや上の世界には向かない状態になってしまったのだろう、とのことでした。

 

その方は地上時代に信仰心はあったのですか。

霊魂

 

いいえ、どうやら、宗教は偏狭で独善的なので、そうした偏った思想は間違っている、と考えておられたようです。

 

 

そうですか、それでは、高級な幽気を吸収する機会がなかったということですね。

霊魂

 

おそらく、そうだと思います。

 

 

立派で、偏った信仰を持たない賢い方ほど救いがない、というところでしょうか。

霊魂

 

先輩によると、そうした方は大勢いらっしゃるそうです。

 

どうもありがとうございました。また、お願い致します。


00.12.23
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