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高級な霊魂の指示で活動中の霊魂の方に、「悪い霊魂」について いろいろと教えていただきたいと思います。 |
今回も忠治さん(仮名)に教えていただきます。
私 | 普通の人は霊魂に入られていても、側で囁かれていても全く分かりません。 ですので、悪い霊魂と言われてもピンとこないのではないでしょうか。むしろ、普通の人が悪い霊魂を知るのは、高級霊魂からと偽って悪い霊魂が通信してくる霊界通信や、神の言葉と偽って語るお告げではないかと思うのですが。 |
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霊魂 | そうですね。それが一番身近かもしれませんね。 それではそうした悪い霊魂についてお話ししましょう。 地上には神や仏、あるいは高級霊魂からのお告げと称するものがたくさんあります。特に日本には幾つものお告げがあり、いくつもの宗教ができました。これらの一つ一つについて語りますと、宗教団体との対立が起きますので、ここでは固有名詞を語らずにお告げについて話したいと思います。 まず、本物と偽物の区別ですが、これは非常に難しいのです。なぜかと言いますと、神という考えが日本の場合は西洋とは違います。そのために、高級霊魂にはなっていない人間までが神として祭られています。 こうした面を考慮しなければなりません。霊魂学の感覚からいう神霊と日本の神の定義の違いを先に語らなければなりません。そうしませんと、霊魂学から言うと、どんなお告げも全て霊魂からの通信でしかないからです。 ここで話すべきは、明らかに悪い霊魂が神の名前を語る場合です。こうしたお告げは昔から日本には多数ありました。そして、どれだけかは大勢の人達から神のお告げとして支持されたのです。 |
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私 | なぜ、そんなに大勢の人達が騙されたのでしょうか。 |
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霊魂 | それはもちろん、地上の人間には霊魂が見えないからです。その上、人間の口や手を自在に動かせるような霊魂は大変に賢いのです。人間界のことにも詳しいし、神の名前を偽る者は神話にも詳しいのです。もちろん、仏の名前を名乗るものは仏教の知識があります。 人間ではなかなか見抜けません。 |
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私 | 世の中にはそれを見破れるという人もいらっしゃいますが。 |
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霊魂 | そういう人は本当の霊魂との交流がないからです。 たとえば、あなたはそれがどんなに難しいかをご存じでしょう。 |
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私 | 私の程度では到底無理です。 |
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霊魂 | 相手をよく知っている人ほど、軽々しくは語れないものです。簡単に霊魂が見抜けるなんて言うやからは、真の霊魂を何も知らないのです。 たとえば、こうです。誰かにかかった霊魂が「我こそは天照大神である。」と自己紹介したとします。霊魂が見抜けるというやからは、十中八九まで、自分で神を名乗る霊魂は低級霊だと決め付けるのです。 あなたならどう思われますか。 |
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私 | それは分かりません。霊媒のレベルや周囲の環境、霊魂が霊媒を使うことに慣れているのかどうか、そうしたことを総合的に判断しないと、出てくる言葉だけでは分かりません。 |
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霊魂 | よくお分かりですね。やはり、経験の違いでしょう。本物の高級霊媒を見ている方ならではの発想だと思います。 ところが、世の中にいる霊魂とか心霊とかの自称専門家はそうではありません。彼らは経験よりも理屈なのです。だから騙される。横柄な態度や主張をしたら意識の低い霊魂であるとか、丁寧で控え目なら高級な霊魂であるとか、そんなばかげた理由で霊魂を判断しようとするのです。霊魂の立場からすると赤ん坊が大人の善悪を判断しているようなものです。 |
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私 | そうですね。自称専門家の皆さんは霊媒現象がいかに複雑で困難なものかをご存じありませんから。 *「霊魂と交信する技術」を参照 |
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霊魂 | 実際、霊魂が霊媒を使おうとしても、最初はうまく使えません。霊媒の意識や記憶の影響で「天照大神を信仰している者である」と言うつもりでも、霊媒の無意識が早合点して、「天照大神である」と言ってしまうことは幾らでもあります。 態度も同じです。霊媒の無意識がそれを適切と感じていれば、そうなってしまうことがあります。 |
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私 | つまり、霊媒の身体の機能を使用して起こす現象なので、いろいろな不都合が起きるということですね。 |
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霊魂 | そうです。ですから、横柄な態度でいろいろと間違った事を主張する霊言やお告げであっても、すぐに低級で悪い霊魂とは決め付けられません。 |
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私 | その逆もしかりですね。 |
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霊魂 | もちろんです。丁寧に上手に喋り、矛盾がなく、高度な宗教哲学を話し、もっともな人生訓を話せる邪霊も大勢いるのです。 |
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私 | 宗教や倫理道徳に関して優秀な学者が、死後、下の世界落ちることはよくありますからね。 |
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霊魂 | そうなんです。愛の深い人でも下に落ちる人がいます。ましてや、宗教や哲学の知識がいくらあっても、知識だけでは上の世界には行けません。 地上の人達が感銘を受けるような宗教的な教えを説く悪い霊魂は、霊魂の世界には数多くいるという現実を知っておくべきでしょう。 お告げの内容がどんなに高貴で倫理的に見えても、その正体が悪い霊魂であることは幾らでもあるのです。 |
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私 | どうもありがとうございました。 |