|
|
|
高級な霊魂の指示で活動中の霊魂の方に、「悪い霊魂」について いろいろと教えていただきたいと思います。 |
今回も忠治さん(仮名)に教えていただきます。
私 | 悪い霊魂と言いますが、読む方々に誤解のないように、霊的なレベルの高低とは必ずしも一致しないことを、少し説明していただけますでしょうか。 |
|
霊魂 | わかりました。要するに、霊的なレベルの高低は「善悪」とは別なのです。ただし、ここでは地上的な感覚で「善悪」を捉えています。 霊魂の世界では、地上の善悪が通じないことは、すでにご説明したとおりです。 悪い霊魂と言っても、実際、霊魂の世界では下層に住む霊魂にも悪くない霊魂は大勢います。ですが、上の世界では悪い霊魂は上に上がるにしたがっていなくなります。 上の世界は先輩達の指導が受けられますが、下の世界では邪悪な霊魂からの影響が主体です。それは自然の成り行きです。 |
|
私 | 下の世界に落ちたとは言っても悪くない霊魂の考え方を紹介していただけませんか。 |
|
霊魂 | それでは、私の先輩から聞いた話をしましょう。 ある霊魂は地上時代から大変道徳心のある方でした。ところが、信仰心はなく、その上、正義感が強すぎたため、大勢の人達と衝突を繰り返していました。 そのため、幽体の状況も悪く、死後は下層の世界に入りました。ところが、この方はそうした倫理的な善人が下の世界に入ったことに抗議してとうとう地上に出て来たのだそうです。 |
|
私 | 何のためにですか。 |
|
霊魂 | 霊魂の世界では自分のまわりには同レベルの魂しかおらず、自分が下に落ちたことに抗議できる相手に会えないからです。 |
|
私 | それで、高級霊魂までもが集まって来る地上にやって来たのですね。 |
|
霊魂 | そうらしいのです。ですから、地上に来てからは私達のような上の世界に入ったとはいっても、高級霊魂とまではいかない存在を見つけては議論を挑んでくるのだそうです。 |
|
私 | 高級霊魂とは会話しにくいのですね。 |
|
霊魂 | そうです。霊魂のレベルの差は、そのまま会話の難しさにつながります。 ですから、結局は私達のようなレベルの存在が対象になるのです。 |
|
私 | どのような話をなさるのですか。 |
|
霊魂 | その霊魂が言うには、人間が生きている間に、死後の世界に入る基準をきちんと示されていれば、絶対に自分のような不幸な存在は生まれなかったと言うらしいのです。 |
|
私 | それが簡単にできるならば苦労はしませんね。 |
|
霊魂 | そうなのです。先輩がどう説明しても分かってもらえないのだそうです。霊魂の中には論客も多いですから、哲学者のような霊魂も大勢います。彼らは実際、善人で、悪い霊魂ではありません。 |
|
私 | つまり、彼らは霊魂としては上の世界の存在ではないけれども、地上的な感覚で言えば決して悪い魂ではないのですね。 |
|
霊魂 | そういうことです。その意味では、下層の霊魂と言うべきで、悪い霊魂と言うべきではないのです。 ですから彼らは大変紳士的なのです。ところが、議論となると恐ろしいくらいに迫ってきます。 私には恐ろしい存在です。 |
|
私 | 分かりました。そうした霊魂が出ないためには、やはり、地上に霊魂学が必要だということですね。 |
|
霊魂 | もちろんです。 |
|
私 | どうも ありがとうございました。 |