2、 霊 能 力 者 の 善 し 悪 し

 やはり、善い霊能力者と悪い霊能力者がいます。これは事実ですので確認しておかねばなりません。

 では、霊能力者の善し悪しはどこで決まるのでしょうか。まず、第一には、その人が詐欺師のように騙している人かどうかということです。
 ただし、この騙しているという人にも二通りのタイプがあります。
 まず第一には、霊能力など一切ないのに霊能力者の看板を挙げてお客を呼んでいる人。これは誰が見ても詐欺と言えます。
 次には、一応は霊能力はあるという人。少なくとも自分では霊能力があると思っている人で詐欺師のような行為をする人。
 つまり、本当に霊能力があるからといって、真面目な人とは限らないのです。どんな職業の人でも真面目な人とそうではない人がいます。才能があっても悪い事をする人は大勢いらっしゃいます。確かに霊感を持っていたとしても、嘘をつく人はいらっしゃると思えます。

 次に紹介するタイプは詐欺師という程ではないのですが、感心しない霊能力者のタイプです。
 霊能力は少しあるのですが、あたかも何でも出来るかのように大袈裟に自分の能力を誇張して宣伝する人。これは霊能力者でなくても、どこにでもいるタイプと言えましょう。

 次に善い霊能力者について語ります。
 まずは、嘘をつかない、真面目な人で、分かる事を発言し、分からない事を分からないと言えるタイプの方。こうした方は信用がおけると言えましょう。

 次には、少しくらい大袈裟でも、責任感が強かったり、愛情が強かったりして、相談者の身になって考えてくれるタイプ。

 最後は宗教的な信念があって、自分の信じる神や仏の道に背くようなことは決してしないというタイプ。
 このタイプは実際には一番信用がおけます。しかし、信仰している宗教やその人の持つ宗教観によっては、その限りではありません。
 仮に相談者の人生はどうなっても良い、という信仰の場合は、相談者にとっては不都合となります。

 さて、ここで問題になるのは、どの霊能力者がどのタイプなのかという問題です。どんな霊能力者、自称霊能力者も、自分を詐欺師や偽者とは言いません。したがって、それをどう見抜くか、そこが問題なのです。
 そして、それには、それらの霊能力者と同等の人生経験がないと難しいのです。
 例えば、役者は演技が上手です。役になりきって他人の人生を演じます。同様に偽者と言える霊能力者は演技しています。これを見抜く事は容易ではありません。
 仮に、正しい霊能力者はきちんとした格好をしている、というような考えを持つ人が増えてくれば、偽者は皆きちんとした身なりをします。また、その逆に僧衣を着ているという説が流れれば、僧の衣装を着るのです。ですから、マスコミ等を通じて本物や偽物の見分け方をいろいろ言いますが、実際には、その度に偽者も変わっていくのです。
 偽者は笑顔が受けると思えば笑っていますし、普段着が親しみやすいと言われれば、普段着で登場するのです。そうした意味では、やはり、信念を持って宗教の衣装を着ていたり、その人の考えとして普段着を着ている、そういった人の方が本物である可能性が高いのです。

〈本物を見分ける方法〉

 答えはただ一つ、高度な霊魂の知識を身に付ける事です。そうすれば、偽者の霊能力者の話も、どこが間違っているのかすぐに分かります。
 また、本当に霊能力を持っていらっしゃっても、霊魂に関する間違った知識を持っていらっしゃるために起きてしまうミスが分かるようになるのです。
             
 お金が高いから偽者で、安いから本物というわけではありません。どんな世界でも一流と二流はあるのです。定年をすぎた方の無料奉仕は有り得ますが、働き盛りの男性が無料奉仕をしているのは、むしろ、怪しいのです。
 つまり、霊能力者の見分け方は、衣装や料金では分からないのです。

 一番大切な事は、霊に関する知識が少ない人に、霊能力者の善し悪しは、なかなか見抜けない、という事を知る事なのです。