13.除気(じょき) (2000.07.11)

 世の中では「除霊」は有名ですが、「除気」は、皆さんにはあまり馴染みのない言葉ではないかと思います。

 さて、除霊は、人の身体から悪い霊魂を除く事、です。そうしますと、除気は、人の身体から悪い気を除く事、ということになります。霊魂が自分の体の中に入ったとしたら、気味が悪いので取り除いて欲しい、と思うのが普通です。何しろ、その結果、何か悪い事が起こるかもしれないのですから。何とかして欲しい、と誰もが思うでしょう。

 同じように、悪い気も、実は、取り除く必要があったのです。気というものは昔から、体の中にも、屋外にも、あると言われてきました。中国では体の中にある気を内気、外にある気を外気と呼んで区別しています。

 ところが、霊魂の学では、もう少し複雑に分類しています。
 人の体の中にある気も、屋外にある気も、実は、何種類かに分かれているのです。
 その中で、屋外にある幽的な気を霊魂学では「幽気」と呼んでおり、この幽気には綺麗な幽気と汚い幽気とがあります。これは、幽的世界の空気のようなもの、と考えれば分かりやすいと思います。
 私達は物質の世界で物質の肉体を持っています。この肉体は常に空気に触れ、空気を体内に吸い込んでいます。
 同じように、肉体とダブッている「幽体」と呼ばれる身体は、常に幽気と接触しています。

 幽体は、この世では肉体とダブッているために、実は、本来の自由があまりききません。そのためか、汚い幽気と頻繁に接していると、幽体に悪影響が出てくる事があるらしいのです。
 たとえれば、人間は汗をかくとシャワーを浴びたり入浴したりします。ところが、肉体とダブッているために、幽体は、そうした事がうまくできないらしいのです。そのため、時々、幽体の汚い気を除いてリフレッシュする必要があるのです。

 除気は、いつも綺麗な幽気とばかり接触している人には不要なのですが、現代社会で普通に生活していると、どうしても自然に汚れた幽気と接触してしまうのだそうです。
 汚い気が幽体に多数付着すると、幽体を不調にしたり、幽体から発するオーラを弱くしたりする事があるようで、結果として、私達は、守護霊・指導霊といった意識の高い霊魂との接点をなくしてしまい、悪い霊魂にも狙われやすくなる危険が出るようです。
 また、幽体が不調になれば、肉体とダブッているわけですから、長い間には肉体の不調、病気といったような悪影響を及ぼす可能性があります。(専門的なことは、残念ながら、初心者のHPではとても扱いきれませんのでここでは触れません。)

 したがいまして、悪い霊魂ばかりでなく、悪い気も、取り除くことを考えねばならないのです。 これは、霊的に特殊なトレーニングを実行している人は別ですが、それ以外の人は、自分自身で取り除く事は難しいのです。何しろ、どうして良いのか分からないのではないでしょうか。

 本物で真面目な霊能力者の方は、ぜひ、除霊ばかりではなく、除気についても取り組んでいただきたいと思います。

 もちろん、水波師は除霊ばかりではなく、除気も行なっています。ただし、希望があって、かつ必要があると思える人に対してのみに行なっています。