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08  正しい霊媒

『霊媒』と呼ばれる人であっても、『霊能力者』と呼ばれる人であっても、正しい事を言ってほしいということになります。

 ですが、自分で死後の世界を見てきたという霊能力者の場合は、かなり怪しいと言えます。というのは、少なくとも地球の人達が全員、何千年にわたって死に続けてきているのですから、死後の世界は物凄く広い事が推測され、たとえ、生まれ変わっていたとしても、そんなに狭いはずがありません。もしも、仮に地獄や天国のようなものが本当にあるとしたら、それこそ巨大な空間があるという事になります。

 死後の世界を否定する人達は、そうした事も、死後の世界が無いという根拠の一つにしているそうです。ですから、実際に死後の世界がある場合は、実に広い世界という事になります。

 仮に、実際に見た人が居たとしても、見得る世界はほんの一部のはずです。そうなりますと、いろいろな国の人達がどのような場所で、どんな風に生活しているのかなど、語れるはずがありません。せいぜい、どこかの場所だけを見たというのが現実でしょう。何しろ、私達が世界中を旅して、くまなく状況を見るだけでも、相当の時間が掛かるのですから、まだ二十歳代の人が、死後の世界を全て見てきた、と言うのは、簡単に信用できるものではありません。

 つまり、大勢の霊魂から情報を得ない限りは、実際の死後の世界を知る事は難しいのです。一人の霊魂では自分の住む場所しか知っていない事も考えられるのです。そうした霊魂の言う事では、その霊魂の世界が仮に楽しい世界であっても、それを信じて他界したら物凄く恐ろしい世界に入ってしまい、騙された、という事になりかねないのです。

 そうなりますと、死後の世界の事を本当に知ろうと思ったら、大勢の霊魂が関与している霊媒でないと無理だという事になるのです。霊魂を自分で見て、霊的障害を判断するという霊能力者の場合は、その能力自体は素晴らしいものであっても、大勢の霊魂から聞く、という方でない限りは、死後の世界に関しては、信用できるとは言えないのです。

 結局のところ、死後の世界のように広範囲な世界の事になりますと、普通の霊能力者の方では分からないという事になります。また、信用できる霊媒であっても、その霊媒を通じて語る霊魂が、その方のお爺さんやお婆さんの場合は、個人的な体験としては信用できても、皆同じようになるとは限りませんし、霊魂が知っている事が少ないでしょうから、参考程度という事になると思われます。正しい霊媒は何人もいらっしゃるかもしれませんが、死後の世界の事をきちんと語り得る霊媒となると、歴史的に何人というように、限られた人数になると言えるでしょう。 

 日本中に大勢いる霊能力者や霊媒の意見を聞いても、あまり意味がないでしょう。数多くの霊魂が一堂に会し、協力して活動してくださるというような事はなかなかないと思われるからです。ですから、人類全体の為に活動したい、というような志で動いている方の主張でないと、私達が勉強する価値はないと言えます。

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