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霊をさぐるための方法について


12 選ばれた人達

 神や高級な霊魂に選ばれるという事は大変な事です。おそらく随分と立派な人なのでしょう。西洋の霊媒の方々の中には、そうした選ばれたという方がいらっしゃるということです。

 実際には、その意味するところは、霊媒として相応しい、あるいは、霊魂にとって使いやすい、という事です。人間として立派かどうかは別の問題なのです。もちろん、立派な方々なのでしょうが、霊魂から見ると、人間界の評価よりも、まずは霊媒として使えるかどうかですので、そこには人間界とは違った基準があると推測されます。まず、不真面目な人ではどうにもならないということは間違いないでしょう。

 実は私はこのHPの監修者の霊媒現象に、初期からずっと関わってきました。ですから、一度も現場を見た事がないという人方に比べれば多少は知っているつもりです。実際のところ、西洋の通信の場合は、霊魂方は随分と苦労なさったのではないかと拝察します。西洋にも霊魂集団が関わった通信がある事は確かだと思います。ですが、現代の日本で有名になっている通信が、必ずしも高級な霊魂集団が関わったものなのかどうかは疑問です。現代の日本の評価が正しいとは限らないと思っています。

 と言いますのは、私の経験では、霊的に高級と呼べる偉大な霊魂ほど、霊媒の自由意思を考慮なさるように思えるからです。そうした霊魂方は決して霊媒に無理強いしたり、強制したりはなさいません。それは、人間の自由を無視する事だからです。霊媒である人間と、通信したい霊魂の意思とが合致して、初めて良好な通信が成功するからです。そうでない場合は、通信は旨く行かないのです。現場ではこれは至極当然の事なのです。

 霊媒にも意思があります。霊媒の肉体であれ、幽体であれ、脳であれ、口であれ、手であれ、足であれ、それを使用する権利は霊媒にあります。高級な霊魂ほど、権利もなく勝手に霊媒を使うなど有り得ない事なのです。さらに、通信の良し悪しに関して言えば、無理強いしたりして得られた通信には、霊媒の意識や無意識の意識がどこかで抵抗したり、動揺したりしていますので、通信自体に誤差が生じてしまうのです。つまり、霊媒現象を起こすのには、双方の意思の合致が必要不可欠なのです。

 霊媒としての使命を持った選ばれた人であっても、霊媒や周囲の人が霊媒現象の存在を知らなくては何も始まりません。ですから、初めての霊媒現象の時には、突然起きるという事も有り得ると思われます。ですが、その意味を霊媒が自覚してから後は、必ず霊媒の納得が必要になります。そうでなければ、高級な現象は起きないのです。

 いかんせん、西洋の場合は、日本のような伝統もなく、霊媒を目指す人も少なかったでしょうから、霊魂方にも困難が付きまとったのでしょう。ですが、他に霊媒現象を起こしている人がいるという事を、選ばれた人が知り得ていた時、自分から祈ったりして、より相応しい霊媒となったと言えましょう。そうでない人を霊媒として使用する現象は、本物の高級霊魂が起こす現象ではない可能性も有ると思われます。

 日本の場合は、鎮魂帰神法を求める方は、概ね宗教的な意識を持つ人達です。ですから、神様のお役に立ちたい、と強く願って努力した人も多かった事と思われます。そのような自由意思が合致する人達の中からでなければ、真に高級な霊媒現象は起きないというのが、私の実感でも有りますし、霊魂からのメッセージでもあります。

 ある高級霊魂からの言葉を紹介します。

 「私達は、必死に修行し、神様の為にはこの身を捧げるとまで言い切り、深山幽谷で死んでいった日本の修行者達の事を知っています。その人達には役立ってほしかったけれども、高級な霊媒現象を起こす事は、きわめて難しい事でした。

 それでも、いつか必ず、それが可能になる日を、ずっとずっと待ち続けてきました。修行し、その壁を破ろうとする人の熱い気持ちと努力、それが霊的な条件と一致した時、初めて高貴な現象は起きるのです。」

 真に高度で高級な霊媒現象はそう簡単には起きるものではありません。もしも、自分を犠牲にしても霊媒現象を起こしたいと考えて日本までやって来るような人が西洋にいたならば、高級霊魂もさぞかし仕事が楽だった事でしょう。

 現実には、それでも難しいのですから。

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