7.臨死体験をした人達は死後の世界を見た人達ですか? (00.09.05)

Q. 臨死体験をした人達は死後の世界を見た人達ですか?
A.
いいえ、そうではありません。

臨死体験をした人というのは、霊魂学ではまだ死んでいない人達なので、死後生活する世界を見て来られるわけではありません。

医学的な死の決定は、「心臓が止まったり、脳が停止したりする」と「死」としているようです。ところが、霊魂学ではそうではありません。

霊魂学では、「死後使用する身体である幽体が肉体から離れて戻れなくなった状態」を「死」と言います。

幽体は、その一部が肉体からずれたり、完全に肉体から出てしまっても、まだ元に戻り得る可能性がある時があります。そうした状態は、霊的には人は死んでいないのです。
つまり、一見死んだように見える人が再び生き返ったというような場合は、幽体が肉体に戻り得る状態だったのであって、その人は、霊的には死んでいなかったのです。

さらに細かくいうと、幽体と肉体は少しくらいずれても紐でつながっていると想像してみてください。その紐が切れた時が霊的な死なのです。そして、紐が切れていない人は、まだ、肉体に戻る可能性があるということになるのです。

つまり、臨死体験をした人達というのは、誰でも皆、最終的には肉体に戻っていますので、霊的にはまだ肉体と完全な分離をしていなかった人達なのです。

幽体が肉体から完全に分離しなければ、普通は死後に生活する世界へは入れないそうです。ですから、臨死体験をした人達が花畑を見たとか、とても綺麗な所へ行って来たとか、いろいろ体験を語られていますが、それはどうも、本当に死んでから、その人が住む世界ではないようです。ですから、臨死体験をした人達が本当に他界された場合、その人達が想像しているような美しい世界へ住めるとは限らないのです。実際は、もっと悲しく、苦しく、暗い世界に住むことになる可能性も充分あるのです。


Q.

では、臨死体験をしたという人達が共通して、死は怖くない、と言ってらっしゃるのは、間違いですか。

A.
そうではありません。

臨死体験が本当の死の体験ではなくても、死そのものは肉体を脱ぎ捨てて幽体の存在になることですから、本来、怖いことではありません。

Q.

では、臨死体験は貴重な体験ではあるのでしょうが、死後の世界の探求には役立たないというわけですね。

A. 残念ながらそういうことです。

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