霊 的 進 歩


8.心の質と高級霊魂 (2001.01.29)

Q. 精神が成長し、愛が深まっても、霊的レベルとは一致しない、ということになりますと、高級霊魂は愛が深い人に寄ってくるとは限らないということになりませんか。

A. そのとおりです。高級霊魂が寄りやすいのは、あくまでも霊的な状態が基準なのであって、地上的な人格とは無関係です。

たとえば、ある人が熱心に神や高級霊魂に祈ったとします。だからといって、その人が高級霊魂を呼ぶに相応しい幽体オーラを発していなければ、決してその祈りが届くことはないのです。

霊魂は物質の世界には生きていません。私達が霊魂の姿を見ることができないように、霊魂も私達の姿がはっきりと見えるわけではないのです。

当然のことながら、霊魂には霊的なものの方が見やすいのです。ですから、まず霊魂の目に見えるのは何かといいますと、地上の人間の幽体オーラなのです。

このオーラの質が高いか低いかが問題になるのです。質が低い、つまり質が良くないオーラでは高級な霊魂の目にはとうてい入らないのです。高級霊魂を呼ぶためには、何よりも、この幽体オーラの質を上げることが先決なのです。それをせずにどんなに長く祈っていても、その祈りが高級霊魂に届くことはありません。

実は、世界中の人々が平和を祈念しても高貴な霊魂に届くことはないのです。

私達はともすると、高級霊魂は私達の思いをすぐに理解してくれると思いがちです。ところが、実際はそうではないのです。

霊魂は24時間人間にぴったりと付き添っているわけではないのです。守護霊や指導霊であってさえ、皆、それぞれに他にやるべき事を持っています。たとえば、指導霊などは、複数の人間の指導を掛け持ちしている霊魂もかなりいます。

ですから、人間が寝ている時まで常に側にいるわけではありません。人間が学校に行っている時、守護霊はどの学校であるのかは探り当てたとしても、その中から自分が担当する人間を見つ出すことは至難の技なのです。

クラスに40人いたとしても、それぞれの人が雑多な思いを発しています。この中から、どれが自分が担当する人間なのか、それを探り当てるには、その人間がよほど特徴のあるオーラをしていないと難しいのです。

私達は霊魂を特別な存在と考えがちです。でも、考えてみれば、誰でも皆、以前は、地上で生活していた私達の先輩達なのです。先輩達は物質の肉体をなくして幽体の存在になったために、私達とは接点が持ちにくくなっていたのです。

ですから、地上の人間が、大勢の人達がてんでに会話している内容を全部理解することができないように、霊魂にしても、無数に飛び交う人間の想念を、全て分析して理解することなど不可能なのです。

その上、物質の脳を使って放たれる人間の想念は、霊魂達の想念とは少し違っているようで、愛が強かろうと弱かろうと、肉体を持たない霊魂の知覚には、なかなか感じ取れないらしいのです。

また、何とか、愛の深い想念の主を発見した霊魂がいたとしても、その人の幽体オーラが高級霊魂が接近するのに相応しくなければ、なかなか交流することができないのです。

つまり、実際には、守護霊、指導霊も、地上の人間を担当はしたものの、なかなかその人間と交流できないのが現実なのです。

だからこそ、幽体オーラの質の向上が大切なのです。それには、霊的トレーニング必要だ、と高級霊魂達はしきりに訴えて来るのです!

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