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霊をさぐる


11.信じる力 (01.09.17)



Q. 「信じよ、さらば救われん」 という言葉があります。
 実際、信じた方が霊的にもよいのでしょうか。

A. 霊的に高級な存在が 「信じよ」 とおっしゃったのであれば、信じた方がよいと思いますが、そうでない存在に 「信じよ」 と言われても信じるわけには行きません。

つまり、人間は何事も信じて真剣に行えば、実力以上の力を発揮することさえあります。ですから、大変良いのです。ところが、悪い人や悪い霊魂に騙されてしまうと、人生を棒に振ることさえあります。ですから、本物と偽物を確実に見分けることができるのであれば、信じることは救われることとも言えますが、人はなかなか正確に見分けることができません。ですから、やはり、最初は慎重に本物と偽物を見分けることから始めるべきだと思います。

Q. それでは、仮に本物の高級霊魂の影響下にある団体や師についた場合は、信じた方がよいのですね。

A. 人間は信じるといっても、実際には疑っていることが多いものです。特に自分にとって都合が悪いことになると、すぐに疑いの心を起こします。反対に自分にとって都合のよいことになると、すぐに信じます。こうした性質があるからこそ、人は騙されやすいのです。 

ちょっとおだてられたり、ご利益を宣伝されると、ころりと騙され、地道な努力を指示されると、もっと、簡単で楽な師を探そうとします。

ですから、信じるといっても、実際には、人間としての理性や判断力、そして、真実を求める心、こうした心理が総合的に成長しないと、信じるということは案外と難しいものなのです。

もちろん、理性を失ってしまうような、いわゆる洗脳のようなことをする師や団体に入った方々の信じるという心理は、普通の心理ではありません。

Q. では、人間として心理が成長し、理性的、直観的な深まりによって信じる心理が強くなった人には霊的な力は入りやすいのでしょうか。

A. もちろんです。人間であれ、霊魂であれ、双方に自由意思があります。双方に親子や恋人同士のように深い信頼があれば、お互いの霊的な力も交流しやすくなります。どちらかに不信感があれば、その分、交流は小さくなります。

Q. では、高級な霊魂から力を得るには、最初は本物を探すことから始め、見つけたら、霊的な努力することにより、より高度な霊的体験をし、霊的な勉強をし、その結果として、信じる心を強化し、それにより、霊的に高級な力を受け入れるということでよいですか。

A. 初心の方はそれで良いと思います。中級、上級となると、それに相応しい霊的な感性が備わってきます。そうなりますと、理屈を越えて本物が分かるようになったりします。

ですから、信じるというよりも、地上の引力の法則をわさわざ信じる必要がないように、霊的法則も事実として存在していることが自然になります。

つまり、最初から引力の法則はあったように、霊的な法則もあったのです。そして、高級霊魂も高級な力も信じようと信じまいと実在していました。それを知るということになります。


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