宗教と霊
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5.救 世 主
 

Q. 救世主が世界を救うという人達がいますが、高級霊魂はどう言っているのでしょうか。
A.




































































ズバリ言いますと、救世主が世界中の人々を救えることはないそうです。

地上は人類が自由に生きています。その自由を行使して戦争をしたり、環境を壊したりしています。それに対して高級霊魂はどうすることもできません。たとえば、いくら、隣人への愛を勧めても人がそれを聞き入れてくれるわけではありません。

救世主であれ、神であれ、高級霊魂であれ、人類に対してメッセージを送ったり、指導したり、教化したりすることはできますが、嫌がる人達を無理やり誘導することはできないのです。

つまり、どう生きようと人類の自由なのです。そのため、人類の大多数が救世主を求め、救いを求めるのであれば別でしょうが、そうでなければ、人類の自由に誰も干渉することはできないのです。

ですから、仮に地上に救世主と呼ぶに相応しい高貴な魂が生を受け、活動を始めたとしても、人類がそれを求めず、拒絶すれば何の意味もないのです。

未来は確定していません。将来どうなるのかは誰にも分かりません。ですが、たとえ救世主が現れたとしても、あるいは、そうでなかったとしても、大切なのは、人々が物的ではない人生に目覚め、霊的に生きることなのです。そうでなければ、救世主がどこかにいたとしても、霊的に関心のない人はその存在に気付くことができません。つまり、霊的な事に関心のない人達ばかりですと、救世主は、世の大多数の人達には無関係な人物となり、歴史に顔を出すこともありませんので、人々が知ることにはならないのです。

また、救世主がどこに現われようと、何の努力もしない人がすぐに救われるわけがありません。やはり、自分で努力するための手段を教えてくださると思えます。ですから、大切なことは、救世主に頼ることではなく、むしろ、少しでも霊的な進歩を得て、救世主の手助けをできるようになることだと思えます。

学校の勉強で言えば、画期的な勉強法を教えてくださるということなのであって、勉強していない人を合格させてくださるということではないのです。合格することが目的なのであれば、やはり、自分が勉強することが基本なのではないでしょうか。



高級霊魂のお1人がこんな事をおっしゃいました。

「救世主が現れるか否かを論ずるのではなく、救世主が必要ならば現れやすいように、あるいは、活動しやすいように、それぞれが行動することが大事である。

誰かに救ってもらうよりも、救ってあげたい、そうした心を持つ人達が増えなければ、どんな救世主も神人も、人を救うことなどできないのである。

救世主が誰であるかを議論するよりも、真の救いを人類にもたらすために自分達が行動しているのかどうか、が問題なのである。

人に過去世からの霊的なカルマがある限り、それを乗り越える努力をなくして、人類が救われることはないのである。

救世主が奇跡を起こして世界中の貧乏人にお金を与えたり、病気を治したとしても、実は、人類は救われてはいないのである。なぜなら、霊的なカルマが消えていないからである。

各人がこの世に生まれてやらねばならないテーマや乗り越えるべき壁があるのならば、それはお金持ちになったり、健康になったりしても、解決しない問題なのである。

生活や健康を考えるのは政治家や医者の仕事であり、救世主は霊的なカルマという重荷を背負った人間に対して、それを乗り越える指導をしなければならないのである。そして、真に霊的な人生について語るべきなのである。

救世主が現れようと現れまいと、いや、すでにいたといても、大切な事は、自分達もその救世主の役割を分担し、求める人達に霊的生命体としての真の道を示す努力をしなければならない、ということなのである。」



高級霊魂によれば、自分から求めなければ、救世主であれ、神人であれ、神であれ高級霊魂であれ、人類に道を示すことはできないのだそうです。



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