宗教と霊
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7.絶対を主張する宗教
 

Q. 宗教の教義はどれも、自宗が絶対だと言っているようですが、そうした事では霊的には進歩しないと思うのですが。

A.
そんなことはありません。どんな宗教であろうと、信者はその教義が正しいと思うからこそ信じているのです。地上の人間にはそれでも充分です。

なぜなら、地上の宗教であれ、神秘思想であれ、心霊主義であれ、どの思想もしょせんは、地上の人間の肉の脳の理解力の範囲でしか表現されていません。ですから、絶対的な真理など、初めからないのです。

大切な事は、むしろ、教えが絶対であるのかどうかという事よりも、信じる人達の霊的な進歩に役立つのかどうかという点なのです。

たとえば、今まで一度も祈りをしなかった人が、イエスを絶対だと信じて祈るという時、それは霊魂にとっては、人間との接点を得ることができる大変素晴らしい機会なのです。

ところが、その人が、イエスを絶対視するのはおかしい、と考えて、祈りをやめてしまえば、それで、高級霊魂との接点が切れてしまったりするのです。

また、それまで喧嘩ばかりしていた人が、宗教の教えを信じて喧嘩しないようになれば、社会人としても良いことですし、霊的にも念の攻撃を受けることが少なくなるので、大変良いことなのです。

ですから、霊的には、宗教であろうと、その他の何であろうと、霊的に進歩しやすい人生を得られることが大事なのです。

最近は宗教教団が詐欺的であったりするので、簡単には言えなくなりましたが、本来ならば、どんな信仰であろうと、神や仏といった霊的存在を信じて何かを行なうということは、とても大切な事なのです。

宗教教義は確かに独善的な部分があります。ですが、そうした教義をただ単に批判したからといって、その人達の霊的レベルが向上するものでもありません。むしろ、死後の世界へ入ってしまうと、地上ではどんなに素晴らしいと思っていた思想も、全く通用しなくなるのです。

宗教団体には教義的にもいろいろな問題もあり、なかなか一律には論じることはできません。

とはいいましても、霊的な観点から見ますと、宗教教団は教義も大切ですが、その教団でどんな風に霊的な進歩が得られるのか、といった問題を考えるべきだと思います。


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