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スポコンとは一体なんなんだろう?

 

スポーツ・コンパクト。略してスポコンという。このことについて触れると必ず言わなければ
ならないのだが、決して「スポ根」ではない。スポーツ根性物語ではないのです。
アメリカでは、ちゃんと「SPORT COMPACT」として、その地位を築いており、今頃あちらでは
ドリフトなんかが流行ってるようだ。そういう大会も頻繁にあって、日本からレースに
参戦(あるいは招聘か)していることも少なくないようだ。ハデ好きなアメリカ人やからなー。
ドライバーもアタマに花火挿して走ってるらしいで。バカボンのパパやがなそれ。
まあ、それはウソです。

 

日本では、映画「ワイルド・スピード」で、その人気がさらに爆発して、まあ言わば
逆輸入的な感覚でスポコンブームになったような感じだとワシは思う。
どういうことが基本になるかと言うと、まずアメリカに輸出している日本車で、
コンパクトなスポーティーカーということが大前提のようである。
まあ、そうは言うても決まりなんかないから、VWもアリーの、アメ車もアリーので、
結構なんでもアリみたいな感じになってると思うけどね。

 

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映画「ワイルド・スピードX2」

 

ただ、大径ホイールで派手に輝いたモノが圧倒的に多い。と、言うか基本のようだ。
そして「速さ・美しさ・音」という三原則で成り立っているらしい。
難聴になってまうくらいドデカイ、めちゃめちゃデッカイアンプにウーハーに
スピーカー。そして、「そんなトコ誰が見るねん」と思うけども、ビカビカ光る
トランクルーム。さらに車体の下部にはネオン管で、さながら「走るグランシャトー」
みたいな雰囲気になってこそロボコンらしい。ロボコンちゃうわ、スポコン。

 

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キャバレーみたいだが、アリっちゃあアリ。ワシはようせんけど。

 

そして、エレクトリック・ライト(EL)メーターで、車内も怪しく光り倒す。
シフトアップするポイントで、ピコーン!と光るスコープまでついたタコメーターもある。
ピラーの部分にメーターを備え付けたり、とにかく派手である。
チューニング・パーツはアメリカ人でも「そら日本製でっせ、やっぱ」という風潮があって、
たいがいはジャパン・メイドである。もっとも、アメリカ製パーツもあるけども、
エアロの完成度とか、そういうのはやっぱり日本製の方がええらしい。
オーディオ系統は、さすがに日本製だけではないが。

 


こういった日本のバカッ速いクルマを、
彼らは「ライス・ロケット」という具合に呼ぶらしい。
なんかバカにされとる気もするが、まあええだろう。
これに、さらにアメリカ的味付けを施して、アホみたいに速さを追及するために
ナイトラス・オキサイド・システムというモノまで使うのである。

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念のために言っておくが、新型の消火器ではない。
火事になったときにこんなん持って行ったら、逆に怒られるぞ!


これはエンジン内部に強制的にNO(亜酸化窒素)を送り込み、高い燃焼効率を
実現して、かなりのパワーアップをしてしまうという、まあワシら素人には
ワケのわからんシステムだ。ボタンをポチッと押せば、その瞬間に
ドッピョーーーン!!!と加速していくというヤツである。
アメリカの漫画みたいにその場に目ん玉が残るような加速らしい。
映画「ワイルド・スピード」を観てたら、和訳は「ニトロ噴射装置」となっていたが
ニトロではない。どっちかというと中トロくらいである。
ウソだ、ウソ。 でも、ニトロではないのである。

 

酸素量が多い亜酸化窒素をタンク内に液体としてボンベにストックしておいて、
必要な時に霧状に噴射することによって、それが気化し、気化熱で
冷却効果まで得られるのである。そして、燃焼効率が上がって、
恐るべき加速となるということだ。これは燃料調節をキッチリととることも
必要になってくるらしい。噴射にはドライ、ウエット、ダイレクトショットの
3つがあり、エアインテークにN2Oを直接噴射するのがドライ、そして
あらかじめガソリンと混合させてから、エアインテークに噴射するのがウエット、
で、気筒ごとにそれぞれ全てのポートにガソリンと混合させたN2Oを
噴射するのがダイレクトショットと呼ぶ。スゴイ順に言うたら逆の順だ。

 

まあ、こんなモンは読んでもイマイチわからんやろから、流してください。

 

 

とにかく、簡単に言うと、ガスボンベ積んで、イザという時にボタン押したら
亜酸化窒素がエンジンに流れ込んで、すんげー加速をする、という話だ。
ちょっとメカのことをクドクド言い過ぎて、このサイトの趣旨から外れてしまった。
まあ、どうせ受け売りだから気にせんとってくれ。

 

とにかく、NOS(ナイトラスオキサイド・システム)を搭載しなくても、
そういう「走り」と「音」と「外観」にゼニかけて、アメリカの若者が日本のクルマを
アメリカ風に仕上げたクルマのことを「スポコン」というようである。
(当然、NOSを積んでる日本の若者はたくさんいるけど)
っちゅうことは、日本でそういうことをするのは「逆輸入」ということである。

 

ワシなんかも、派手なんが好きなんでそういう路線は見てて楽しい。
日本人がワザワザ、アメリカから輸入されたオーディオシステムを組まんでも
ええとは思うんやけど、それもまた雰囲気なのか。
そもそもアメリカ人は、日本のパーツが欲しいけども手に入らんから
自国アメリカのパーツを付けてるということもあるだろうに、それを日本人が
マネして、アメリカの部品を輸入して付けるということが出てくるんじゃなかろうか?


うーむむむ、ワシもNOSを組んでみたい。ロータリーでは不可能なのだろうか。
よしんばワシが搭載したとしても、結果はだいたい見えている。
まず、「オッサンええ加減にしときや」ということは100人くらいに言われるだろう。
そんなことはどーでも良い。
ワシはただでさえ「高速道路全開野郎」で、かつてRX−7をお空の星に変えた男だ。
こんなワケのわからんの付けたら、確実にしかも的確にメいっぱいブッ飛ばすだろう。
もっとも数回の使用で、ガスもなくなるし、チャージも高価なのでそないに頻繁に
使用することは出来んけども。でも、たぶんやってまうやろうねえ。
だから導入は見送ろう。安全運転が基本だ。ええトシなんやから。
いや、年齢は関係ないか。うーむ、どうしよう。

 

 

 

中国自動車道か名神の方向の夜空に、季節でもないのに花火が見えたら
ああ、ついにやってもうたんやなあ・・と思っててください。


スポコンは派手でオモロイよ。 たぶん、散る時も派手やろし。

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ROCKET-64