スカイライン２０００ＧＴ ＪＡＰＡＮターボ
初期の西部警察で大門（団長）が乗っていたのが、このＪＡＰＡＮターボだ。
えー？？西部警察知らんって？？マジッスか！！？
まあいいや。
スカイライン特有の、サイドに流れるサーフライン（ズボンの折り目のようなものだ）
そしてハニカムグリルから変更され、角目２灯になったライト。さらにボディ上部に
流れる、ターボだけに与えられるライン。ものすごいええ感じである。
ＪＡＰＡＮターボには強烈な思い出がある。もう２０年も前の話で完全に時効なので
言うけども、ワシが公道で初めて乗ったクルマがこれである。
もちろんそれまで一切運転したことはなかった。
当時勤めていた会社の主任が乗っていたクルマである。
こいつを夜中に勝手に拝借してしまったのである。
クルマを公道で運転して乗ったことはないが、自信だけはあった。
主任みたいにドンくさい男が乗れてワシに乗れんワケがない、というところから
その自信は来ていたのであろう。
とにかく「ひとつ目のカドを曲がれたらそのまんま乗っていこう」と思って、
実際乗ってみたら、意外にも簡単であった。車幅感覚なんかゼロだが、そこは
天性の勘ひとつで乗り切った。まあ、オートマなんやから誰でも乗れるのだが。
キュイーーン！とターボを効かせて走ると、それはそれは爽快であった。
免許なくてもドキドキもせんかったのは、楽しさが上回っていたからであろうか？
それとも、クルマ乗ってて警察に停められるワケがないとでも思っていたのだろうか？
ようわからんが、とにかくそんなモンだったろう。
結局２時間ほど夜中のドライブを楽しんで、主任にもバレずにクルマを元の駐車場に
戻しておくことが出来た。「ワシ、スゴイな」とワケのわからん自信をつけた瞬間であった。
今思えば、これで事故なんか起こしてたら取り返しがつかんことになってたハズだ。
ワシの自爆ならええけど、人に迷惑をかけるところやったかもしれへん。
ここ見てる未成年のみなさんはそんなことしないようにしてくれたまえ。
いや、成人でも無免許ならアカンわ。ワシの時代と違うねんから。
っちゅうか、ワシの時代でもアカンがな。
とにかくＪＡＰＡＮターボがワシの公道デビュー第一号だったので（しかも新車だった）
特別すぎる思い出となった。それまでも、このスカイラインＪＡＰＡＮというクルマは
ノン・ターボで発売されてて兄貴が２台ほど乗ってたので、馴染みはあったのだが、
この一件でワシのＳＫＹＬＩＮＥ好きは決定付けられたのであった。
もっともワシは、さらに古いＳＫＹＬＩＮＥをこの後、初めての愛車にすることになる。
っちゅうかな、なんで主任のＪＡＰＡＮターボ、オートマやってんやろ？
