チェコスロバキア(当時は一つの国でした)プラハのシュピードレン氏の工房で彼のホワイトヴァイオリンを見せてもらいました。 私の働いていた町のオーケストラ(Bオケ?)のコンマスが、チェコ人で彼の楽器を使用していました。 ラベルが1940年代(?)のものが貼られていたので父親の作品かもしれません。非常によくできた楽器で製作時すでに古色塗りされていたと思われるガリアノ(?)のコピーヴァイオリンで、まるでイタリアの名器のようでした。 この楽器をコンマス氏は、顎当て、肩当を使用せずに演奏していたので定期的にニスの補修依頼を私の工房で受けていました。 プラハは、映画アマデウスの撮影が行われたところで中世の面影を強く残す美しい町でしたが、当時はコメコンの一員としてソビエトの支配下にあり、東欧の工業国であったので町並みはきれいなのですが、粗悪な石炭を使用しているせいか町全体がくすんでいる印象を受けました。 この感想は、旧東ドイツのライプツィッヒやドレースデン、東ベルリンでも受けました。 |