Einsetzen(ネック入れ)#2



Korpus(本体)への接着面を整形します。寸法は、高さ40mm、下部の幅(ボタンとの接着面)22mmです。私は、Schablone(シャブローネ)を使用しますが、大体の大きさでかまいません。






ネックのHals(ハルス、首)の部分を指板まで画像のように削ります。指板を傷つけないように注意してください。



平ノミである程度まで粗落としします。





カンナで削り規定の寸法まで仕上げます。両側の角度が同じになるように自在定規で確認しながら作業します。



Korpusに入る部分の終了です。指板の下部が微かに削れているのが画像で確認できるでしょうか?





最後に正しく削れているか確認します。



Korpus(本体)に目安のラインを引きます。表板上部約30mm、ボタン部約20mmぐらいです。





ノミでネックを入れるホゾを掘ります。



接着面の平面を確認しながら削ります。Einsetzen(ネック入れ)は寸法をチェックしなければならない部分が多いので慎重に作業してください。



仮駒をKorpus(本体)に立ててネックの中心を確認します。中心(センター)は、楽器の性能を左右する非常に重要ファクターなので頻繁にチェックしてください。

ネックを入れ削り面の平面を確認します。Einsetzen(ネック入れ)のコツは、まずKorpus(本体))のKlotz(ブロック)部分の平面を仕上げ、ホゾの両側を均等に削りながら合わせると効率よく作業出来ます。



ネックの角度とホゾの横面を比較して平行を確認します。ホゾの角度がつき過ぎてしまうことが多いようです。




ネックの両側を測り均等に挿入出来ているか確認します。仕上がりは、5.5mmです。


底面のZapchen(ボタン)部分の幅が均等に削れているか確認します。


ネックの高さ定規で高さを確認します。仕上がりは、高さ定規の先がDecke(表板)との間が1mm程度あくようにしてください。高さ定規の長さは、約28mmです。



ネックの長さを確認します。仕上がりは、130mmです。




ホゾを削りネックが、Zapchen(ボタン)まで到達したら。必要に応じてネック底部を削ります。



各部の寸法を確認しながら削り、ネックを軽く押し込んで0,5mm程度の隙間が出来るまで削ります。


クランプで締めネックを完全にホゾに押し込みます。




各部分の寸法が正しく作業されているか確認します。




画像のようにネックの本体との接合部を鉛筆でなぞります。





描いた線にHals(ネックの棹部分)Schabloneをあてエンピツでなぞります。Schabloneの形状は、別にアップします。





文章での説明が困難なので画像を参考にしてください。ネックの底部にコンパスで円を描き仕上がりの形とします。





Schaboneの線まで削ります。



個人差はあると思いますが、ネックの形状は、画像のように親指の形になっています。







ネックをSchnitzer(ナイフ)、Hobel(カンナ)等で削ります。仕上がり形状は、製作者によってかなり違うので指導者に従ってください。またいろいろな楽器を見て参考にするのもよいでしょう。


Hals(ネックの棹部分)削り工程の映像です。Halsを回転させ指板の黒い部分とHalsの白い部分を比較しながらHalsの凸凹を修正します。




スケールをかざして均等に削れているか確認します。




全体にヤスリをかけます。



全体に#180のペーパーをかけます。


水で濡らします。


乾燥したら同じ作業を#240、#400のペーパーまで行い終了です。






Korpus(本体)とSchnecke(ネック)の接着部分にニカワを塗りドライヤー、アルコールランプ等で温めます。




KorpusにSchneckeを入れ微調整をします。ニカワを塗ったことにより切削面がふくらんだりして多少の狂いを生じている場合があります。ノミ、ヤスリ等で適切に修正してください。




SchneckeのKorpusとの接着面の下部の面を取ります。ホゾの奥まで入りやすくするのと、ニカワの逃げとなる部分です。




KorpusにSchneckeをいれクランプで締めZapchen(ボタン)にエンピツで線を引きます。




Zapchen(ボタン)をエンピツの線付近まで小さく削ります。