Decke(表板)を作る 仮着け後の作業#3




厚みだしの線を裏側に鉛筆で書きます。
最厚部3〜3.5mm、最薄部2.3〜2.5mm程度です。



仕上がりより0.2mm厚めに穴をあけます。


穴の中心に鉛筆で印を付けます。



鉛筆のポイントまでひたすら削ります。
穴が正しくあいていない場合もあるので板圧計で確認しながら作業します。



f穴の下の部分は、画像のように残して置いてください。
なぜ残すかは、後の作業で詳しく説明します。



等高線を引きながらカンナで+0.1mmまで削ります。



等高線を引きながらZiehklinge(スクレーパー)で仕上がり寸法まで削ります。


Decke厚みだし終了


#180のペーパーをかけます。



水で湿らせます。


#240のペーパーをかけた後f孔を仕上げます。



まずf孔の上下のつながっている部分を糸鋸で切断します。縁が欠けないように慎重に挽きます。






Schnitzer、Feile(ヤスリ)等でf孔を仕上げます。
切断面は、Zargenとの接着面に直角になるように作業をしながら工具で確認しましょう。


魂柱(6mm〜6.5mm)が入るか確認しながら削ります。
私は6mm(多少の誤差はありますが6mm以下ではありません)の魂柱を使用しています。



切断面の上下のラインを見比べて正しく切断されているか確認します。



作業終了。



キザミを入れます。
四ヶ所ありますが、大きさと形がそろうようにしてください。
私は、まず真ん中にSchnitzerを入れて、左右から切削して三角形を仕上げています。




キザミを境にして左右の見え方が違うので画像の右側を削ってそろえます。



鉛筆で囲った部分は、残すので削らないようにします。



ノミ、カンナ等でf孔の外側の部分を削ります。



Ziehklingeで仕上げます。





定規をかざしてツナガリのあるふくらみを作ってください。


Decke表側の作業終了。








削らずに残してあった裏側を削り仕上げます。
他の部分と同じようにカンナで削り、Dikenmasser(厚み計)で測りながらZiehklingeで削りサンドペーパー(#150〜#180)をかけます。
水で湿らし乾燥したら#240のサンドペーパーをかけます。




最後にDeckeの裏側全体を水で湿らし、乾燥後#400のペーパーをかけたら仕上がりです。


重さを量ります。70.2g標準的な重さです。