Korpus仮着け中の作業 #4Einlage(パフリング)



Decke(表板)のEinlage(象嵌)も基本的には、Boden(裏板)と同じ様に掘ります。
しかし、Eckeの先は欠けやすいので注意が必要です。
またDeckeは、冬目と夏目の堅さに違いがあるのでBodenとは多少違う処理をします。


アルコールランプ、ドライヤーなどで温めます。


薄めのニカワを筆、ヘラ等で溝に流し込みます。Korpus(本体)を斜めにしてニカワを流しましょう。


再びアルコールランプ等で温めます。


海綿等ではみ出したニカワを拭き取ってください。


温めます。






ニカワが完全に乾燥したら、斜めにEinlageの溝を見てSchnitzer、ヤスリなどで溝の凹凸を修正します。
Deckeは、冬目と夏目の堅さの違いによって膠着けのとき潰れていた夏目が膨らみ正確にEinlageが挿入出来ないことがあります。
またまれに年輪が、Einlageのところで潰れている楽器を見ますが、避けなければならない事態です。


Deckeも基本的には、Bodenと同じようにEckeの部分から合わせます。
しかしSchnacke(ネック)やUntersattel(下駒)を取り付けるので上下の合わせ目をきれいにつなぐ必要はありません。





まず片側のEckeを合わせます。上下のEinlageの合わせ場所ですが、接ぎの上は避けてください。
Schnecke、Untersattelの幅も考慮して10mm程度ずらして合わせておきます。
写真のように一定の角度になるように末端を削っておきます。



片方のEinlageを合わせた状態。


反対側のEckeも合わせます。Eckeの先は、多少下側を削って入れやすくしておきます。



仮にEinlageを入れた状態で印を付けてください。
この印がピッタリ合えば仕上がりです。





ノミ等で削りながら合わせます。





合わせ方その2


ニカワ着けします。方法はBodenと一緒です。