Let's Note CF-W2のHDD交換

先日、2台あるLet's Noteのうち1台のHDDが駄目になりPanasonicのサービスで修理しました。5万9千円も掛かったのはちょっとねぇ。もう1台のHDDも最近音がうるさくなってきて、HDDが回転しているときに本体を揺らすと、ウィーンウィーンとやばそうな音がするので、自分で交換してみることにしました。とても参考になったのは、HDDの選択ではこのページで、Let's Noteの分解はこのページです。この2つのページがなかったら、こんな冒険は絶対しなかったでしょう。感謝です。もちろん、このページや上記のページを参考にして失敗しても、誰も何も保障してくれませんのであしからず。

 

選んだHDDは日立のTravelstar 4K120シリーズ、型番はHTS421212H9AT00、120GB、4200rpm、キャッシュ8MB、シーク11msです。5400rpmにしようか少し迷いましたが、回転数を上げると確実に消費電力をくうということなので、それではLet's Nodeのバッテリ長持ちの意味がなくなってしまうので敢えて4200rpmです。購入は、パソコンショックアークで11200円(本体)です。2つのページをよく読んでいるととても難易度が高そうなので、落ち着いて作業ができる日を選ばないと、あせって取り返しがつかなくなっては大変。前の日の晩に、Norton Ghost 2003でDVD4枚にバックアップを取って、今日、土曜日の午後1時から作業開始。揃えた物は交換用HDD1台、先の細いドライバー数本(+と−の両方大小2本ずつ)、ガムテープ、2つのWebを印刷したもの(作業中はWebが見られないし1つ1つ確認しながら作業を進めるには絶対印刷しておくべき)、油性マジックペン。
まずは1ページ目で言われている特殊な電源供給にするためにラジオペンチで2本ピンをクニクニして金属疲労で切断。ラジオペンチは出来るだけ先の細いものを準備したが、ピンの間隔は相当狭いのでちょっと苦労する。ラジオペンチでなくとも精密ピンセットでも良かったかもしれない。絶縁させるために折るので、なるべく根元を持ってクニクニして10回もやるとポキッと折れる。ここで絶対ピンを間違ってはいけない。取り返しがつかないし。またHDDを買いなおす羽目になるので。
これが折れたピンの拡大写真。1ページ目の図をよく見てやること。
2ページ目のLet's Note分解の解説でDVDドライブの蓋が閉まらないように注意する説明があるが、そのなかで、非常時に蓋を開けるときにペンを差し込む場所がわかりにくかった。よーく本体を裏返して探してみると、右下のゴム足の隣に微妙な穴が開いていて、ペン先を差し込んでスライドできる仕組みになっている。いざとなったらこれを使うことにする。
用意したガムテープは紙製で粘着力の強い布製ではなかった。それでも忠告どおりに幅1cmぐらいにはさみで切って、スライドスイッチ3箇所を固定する。後で出てくるが、確かにこのスイッチがビョーン!と飛んでしまったら大変なことになりそうな複雑さで、ガムテープで抑えるのは絶対に守ったほうがいい。紙製でも一応最後まで持ちこたえることができたが、その分、しっかりとしごいて接着しておかないと駄目。
ひっくり返して作業開始。広くて邪魔が少ないテーブルで作業することをお勧めする。あと、作業中に邪魔が入らないように、1人の時間や家族に協力してもらうのも必要。ここからバラして、また最後までくみ上げて戻ってくるまでは真剣勝負。
細かいネジをなくさないよう、また、どこにはまっていたネジかわからなくならないように、テーブルにガムテープを裏返しに貼って、、取り外したネジを2ページ目を参考にしながらくっつけておき、1つのフェーズが終わったら、マジックで囲んでグループにしておく。最初は寝転がしてくっつけていったが、ネジの頭を下にして、ガムテープにグイグイすると良くくっ付くのでお勧め。
キーボードはネジ止めされているわけでなく、爪と両面テープ2箇所で留まっている。爪の位置は右がF12とNumLockの間の上の部分、左が漢字とF1の間の上の部分。よーく見ると確かに爪がある。何が一番難しいかというと、このキーボードを取り外すのではないか。両面テープは力の入れ具合によってはキーボードの金属基板を曲げ折ってしまいそうだし。それにキーボードの金属板には銅製の板が貼ってあって、CPUとチップセットに接触して熱を逃がす仕組みになっている。
ゆっくりと慎重に両面テープに力を加えてキーボードが浮き上がったところ。外れたからといって気軽に持ち上げてはいけない。裏にはフィルム上の配線がまだくっ付いているので、そーっと、手前にひっくり返す。
キーボードを無事ひっくり返したところ。まだフィルム配線がくっ付いている。これを今から取り外すのだけど、ここがまた少しポイントになる。中央に銅版がくっ付いていて、左側は粘土のような物体でチップセットらしきものに接触するようになっている。中央は灰色のグリスがついていてCPUに接触している。粘土もグリスもそのまま再利用するので、ゴミがつかないようにまた取り付けるまでは裏返しのまま避けておく。
キーボードのフィルム配線はコネクタにクリーム色のロックを右側に引き出すと抜ける。無理やり引っ張っても抜けるけど、差し込めなくなるので必ずロックを引っ張り出すこと。薄いマイナスドライバで少しずつ丁寧にこじっていくと外れる。
更に、キーボードの下に隠れていたネジや側面のネジを外していく。ガムテープは適時増やして、確実に場所を記録しながら置いていく。そうしないと、あとで絶対場所がわからなくなる。ネジはいろんな種類や長さでいっぱい。
手前右の部分はマイナスドライバーを差し込むより爪をクイクイ差し込んだほうが傷つかずにカバーを外せると思う。この部分が取れることは、1台目のHDD修理で返ってきた本体を見て、少し隙間があったので気づいていた。ところが、今回驚いたのは、この部分もネジ止めではなく爪と両面テープでくっ付いていた。この部分もキーボードについで取り外しが難しい。失敗してもカバーが割れるくらいで電気的な配線はないから被害は少ないとは思うが。
慎重に裏蓋を外すと、やっとHDDが現れる。裏蓋を外す時LANかモデムの差込口部品がくっ付いてくることがあるらしいが、私の場合はLANジャックがくっ付いてきたので、指でつまんで外してやる。左下の部分がHDDでオレンジ色のテープは絶縁テープだと思う。
これまでに外したネジ全部。場所がわからなくなりそうなときは、適時マジックで囲みながら説明をちょっと入れると安心できる。
電源とDVDドライブを開けるスイッチの部分。確かに細かいバネやスイッチが入り混じっていて、ガムテープで固定しておいた意味が良くわかる。これが、ビョーン!と飛び出してきたら、2度と元に戻らないかもしれない。

あとで蓋をするときも注意しないとスイッチがぶつかって飛び出てくる可能性がある。ガムテープでしっかり抑える事。

HDDを取り替える前に、絶縁テープを旧HDDから剥がして、並列に並べておいた新HDDの同じ位置に貼る。たぶん重要なことだと思う。それから旧HDDを持ち上げて、IDEコネクタをマイナスドライバで少しずつこじって外し、HDDを入れ替えてまたコネクタをつけて、元の位置に戻す。
これが入れ替え完了した状態。いまから、分解した手順を完全に逆回ししながら組み立てていく。組み立てで一番難しかったのは、裏蓋を正確な位置に合わせてハメルこと。スイッチも邪魔するし、LAN、モデムのコネクタも邪魔になるし、どこかをピッタリあわせると、どこかが浮いてくる。あせらないでしっかり位置を合わせて裏蓋を戻さないと、ネジを締めていってもガタガタの出来上がりになってしまいそう。
逆順番にネジを締めていく。ネジはたとえ同じ種類であっても、取り外した位置には同じネジを戻していくほうがいいだろう。見た目に同じでも、万が一違う場合も考えられるし。あと、どれぐらいのトルクで締めるかも重要。あまり力を入れて締めると、ネジの相手がプラスチックの場合が多く、ネジがバカになってしまい、結局きちんと留まらなくなってしまう。無理して回さないのがいいとおもう。
バッテリを取り付ける前に、もう一度各部の接合部分を見て、はまっていない部分やずれている部分がないかチェックする。これで完璧に組みあがっただろうと自信が持てたらバッテリをつけて電源ONする。

うまく行ったのでHDD容量が120GBと表示された。もう大丈夫。バックアップしてあったDVD-RでHDD内容を復元すると元通りに使える。

今回の交換でHDD容量が40GBから120GBに一気に3倍にアップしたわけだが、HDD自体のアクセススピードも上がっているようで、体感速度が2割ほどアップしたような気がする。40GBを既に34GBほど使ってあったし、デフラグも掛かりにくい状態だったが、120GBになってデフラグも完全にかかるようになって大変Goodな状態になった。あと、2ページ目のWebで指摘があったが、MobileMeterというソフトでCPUの温度を監視して、前と比べて温度が急に上がっていないことを確認すると良いとある。今回は前の値を覚えておくのを忘れてしまったが、この記事を書き続けている間、44度で推移しているから問題は起きていないだろう。もし、大幅に上がるようなら、またキーボードを分解して、グリスを塗りなおして接触を良くしないといけない。キーボードを取り付けるときは、CPU、チップセットの位置と、両面テープの位置をよく確認して、はめ込んだら、上から丁寧に押して接着をする。

分解し始めて組みあがるまでちょうど2時間ほどかかった。感覚的には私が小学校のころに2000円程度のプラモデルを組み立てる技量があれば出来るような気もする。(いまプラモデルって幾らなんだ?)

ま、いざとなったら新しくPCを買い換えるぐらいの割り切りと自信がないとやらないほうがいいことは確かな複雑さではある。

さて、HDDの容量が増えたら今度はメモリの増設はどうです?試してみたところ+512MB増設で768MBまでいけるみたいです。