◎基準タイム
全競馬場全コースの基準となるタイムを計算します。
各クラスの平均タイムからYS指数の基準となるタイムを算出し、理論値で補正をします。
(理論値での補正はスローペースを出来るだけ正確に判断できるようにするためです。
 長距離のレースはスローペースばかりで、それを基準タイムにしてしまうと
 平均ペースで走ってもハイペースと判断されてしまいます。)
下の表はYS指数の基準となる500万クラスの基準タイムです。
カッコ内は上がりの3ハロン。
札幌函館福島新潟東京中山中京京都阪神小倉
1000 58.0(35.0) 57.9(34.9) 57.9(34.9) 55.2(33.3) 57.8(34.9) 57.0(34.4)
1200 1.10.4(35.9) 1.10.3(35.9) 1.10.3(35.9) 1.08.7(34.7) 1.09.6(35.5) 1.09.9(35.7) 1.09.3(35.0) 1.09.6(35.5) 1.09.2(35.3)
1400 1.21.2(35.0) 1.22.4(35.1) 1.22.3(35.4) 1.22.6(35.9)
1500 1.30.2(36.5)
1600 1.33.3(34.6) 1.34.4(35.0) 1.35.4(36.1) 1.35.0(35.6) 1.35.6(36.2)
1700 1.43.7(36.9) 1.43.1(36.7) 1.42.1(36.3)
1800 1.50.2(36.9) 1.50.0(36.9) 1.50.1(36.9) 1.45.9(34.8) 1.47.9(35.4) 1.49.4(36.5) 1.49.5(36.7) 1.47.9(35.8) 1.48.5(36.3)
2000 2.03.4(37.0) 2.03.1(36.9) 2.03.2(37.0) 1.58.8(34.9) 2.01.0(35.4) 2.02.4(36.7) 2.02.2(36.7) 2.01.9(36.2) 2.02.1(36.4) 2.01.5(36.5)
2200 2.12.4(35.6) 2.15.3(36.7) 2.13.8(35.8) 2.15.0(36.5)
2300 2.20.0(35.4)
2400 2.25.5(35.8) 2.26.5(35.4) 2.27.0(35.9)
2500 2.33.9(35.6) 2.35.9(37.0) 2.36.2(37.0) 2.35.2(36.7)
2600 2.43.5(37.2) 2.43.2(37.1) 2.43.4(37.2) 2.41.1(36.6)
3000 3.08.6(36.8) 3.09.1(37.1)
3200 3.21.4(36.8) 3.21.6(36.8)
3400 3.35.5(36.4)
3600 3.50.4(37.6)
札幌函館福島新潟東京中山中京京都阪神小倉
1000 59.6(36.1) 59.8(36.2) 59.7(36.6) 59.5(36.4) 60.0(36.7) 60.0(36.7)
1200 1.12.6(37.6) 1.12.1(37.6) 1.12.3(37.1) 1.12.6(37.2)
1300 1.19.2(37.1)
1400 1.25.6(37.2) 1.25.2(37.5) 1.25.2(37.6)
1600 1.38.8(37.4) 1.41.0(38.6)
1700 1.46.6(38.3) 1.47.6(38.7) 1.47.2(38.5) 1.47.7(38.7) 1.47.8(38.7) 1.48.2(38.9)
1800 1.54.3(38.7) 1.54.4(38.5) 1.53.0(37.9) 1.53.8(38.1)
2100 2.13.1(37.7)
2300 2.29.3(38.7)
2400 3.35.3(38.8) 2.36.1(39.0) 2.34.2(38.0) 2.35.0(38.6) 2.36.6(39.2)
◎ペースと上がり3ハロン 基準タイムをペースと上がりに分割します。 平均タイムを出しつつ上がりの平均も計算します。 各競馬場ともある特定の距離で前半(ペース=スタートから残り600m地点まで)と後半 (上がり3ハロン)の1ハロン平均のタイムがほぼ同じになります。 距離が短くなれば前半の方が速く、距離が長くなれば後半の方が速くなります。 その特定の距離の前半と後半のタイム比を1.00:1.00とし、後半のタイム比を1.00に固定 すると、前半のタイム比は200mにつき0.01ずつ増減します。 これを理論値として、実際の時計とコース形態を加味して修正し、基準となるペースと 上がりを計算しています。 上の表の基準タイム内の上がり3ハロンがそれです。 下の表は各コースの前半のタイム比です。 タイム比が1より小さければ前半が速く、1より大きければ後半が速いと言うことになります。
札幌函館福島新潟東京中山中京京都阪神小倉
1000 0.99 0.99 0.99 1.02 0.99 0.99
1200 0.96 0.96 0.96 0.98 0.96 0.96 0.98 0.96 0.96
1400 0.99 1.01 0.99 0.97
1500 0.975
1600 1.02 1.02 0.98 1.00 0.98
1700 0.985 0.985 0.985
1800 0.99 0.99 0.99 1.03 1.03 1.00 0.99 1.01 0.99
2000 1.00 1.00 1.00 1.04 1.05 1.00 1.00 1.02 1.01 1.00
2200 1.03 1.01 1.04 1.02
2300 1.07
2400 1.03 1.07 1.05
2500 1.08 1.02 1.025 1.03
2600 1.03 1.03 1.03 1.03
3000 1.05 1.04
3200 1.05 1.055
3400 1.09
3600 1.045
札幌函館福島新潟東京中山中京京都阪神小倉
1000 0.98 0.98 0.96 0.96 0.96 0.96
1200 0.93 0.92 0.95 0.95
1300 0.97
1400 0.97 0.95 0.94
1600 0.98 0.96
1700 0.965 0.965 0.965 0.965 0.965 0.965
1800 0.97 0.98 0.99 0.99
2100 1.02
2300 1.015
2400 1.00 1.00 1.03 1.01 1.00
◎クラス指数 各クラスにはそのクラスで勝ち負けするために必要な指数があります。 TARGETではレースごとに自動的にクラス補正がかかり、出走表を見ると指数100でその クラスの平均勝ち馬と同レベルと判断できます。 ですが、TARGETとYS指数ではクラス補正が若干違っているためクラスと距離によって 勝つために必要な指数にばらつきがあります。 下の表は各クラスの平均的勝ち馬の指数です。未勝利クラスは必ず100(80)です。 カッコ内はTARGETの900万補正値で未勝利クラスを80として考えています。
100012001400160017001800200022002300240025002600300032003600
G1106(122)100(123)97(123)97(123)97(123)97(123)97(123)
G2104(117)101(117)100(118)98(118)96(118)96(118)96(118)96(118)96(118)96(118)
G3105(113)103(113)101(113)99(114)98(113)98(114)97(114)96(113)
オープン104(110)102(110)101(111)99(111)99(111)97(111)96(110)97(111)96(110)96(110)
1600万101(105)100(105)100(106)98(106)97(105)98(106)98(106)98(106)98(106)98(106)98(106)97(105)98(106)
1000万99(99)99(99)99(99)99(99)99(99)99(99)99(99)99(99)99(99)99(99)99(99)99(99)
500万101(92)101(92)101(92)100(92)100(92)100(92)100(92)100(92)100(92)100(92)100(92)100(92)
100012001400160017001800200022002300240025002600300032003600
3歳G196(111)90(111)88(111)88(111)
3歳G2104(104)91(105)91(105)88(105)87(104)85(105)
3歳G3101(101)99(102)98(102)96(102)84(102)
3歳OP102(98)101(98)99(99)98(99)97(99)97(99)
3歳1000万101(96)100(97)99(96)101(97)98(97)
3歳
500万
102(90)100(90)99(89)98(90)97(89)98(90)96(90)95(89)95(89)96(90)95(89)
2歳G199(104)
2歳G299(96)94(97)
2歳G399(94)98(94)94(95)93(96)
2歳OP98(92)97(92)93(93)98(92)92(92)93(93)
2歳
500万
102(90)101(90)100(90)100(90)100(90)98(90)97(90)
100012001400160017001800210023002400
G1104(124)100(124)
G298(119)98(119)
G3104(116)103(116)102(116)101(115)100(116)100(116)
オープン104(112)102(112)101(112)101(112)100(112)99(112)99(112)
1600万104(108)102(108)101(108)101(108)101(108)101(108)100(107)
1000万100(100)100(100)100(100)100(100)100(100)100(100)100(100)100(100)100(100)
500万101(92)101(92)102(92)102(92)102(92)101(92)101(92)101(92)101(92)
100012001400160017001800210023002400
3歳G3101(104)99(103)
3歳OP103(100)100(100)100(100)100(100)
3歳1000万100(97)99(96)
3歳
500万
100(88)99(89)98(89)97(89)97(89)97(89)95(89)
2歳OP95(90)
2歳
500万
100(88)100(89)98(88)98(88)98(88)96(88)
◎距離指数 各距離における1秒の価値の違いを指数化した物。 例えば、芝1200の500万クラスのレースで基準タイムより1秒速く走った馬はオープン でも勝ち負け出来るが、芝2500では500万のレースで1秒速くても1000万で勝つの が精一杯だと考えられる。 YS指数では芝とダートで距離指数を変えています。 これは、芝とダートで0.1秒の価値が違うと考えているからです。 芝の場合は芝2000の0.1秒差を指数1の差として計算しているため次の計算が成り立つ 芝の距離指数=2000÷距離 小数点第3位を四捨五入 芝2000mの距離指数は1。距離が長くなれば指数は小さくなり、距離が短くなれば指数は 大きくなる。 つまり芝2000mの0.1秒は指数1    芝1200mの0.1秒は指数1.25    芝2400mの0.1秒は指数0.83 ダートの場合はダ1600の0.1秒差を指数1の差として計算しています。 ダートの距離指数=1600÷距離 小数点第3位を四捨五入 下の表は各距離の距離指数
ダート
距離距離指数距離指数
10002.001.60
12001.671.33
14001.431.14
15001.33
16001.251.00
17001.180.94
18001.110.89
20001.00
21000.950.76
22000.91
23000.870.70
24000.830.67
25000.80
26000.77
30000.67
32000.63
36000.56
◎タイム指数 距離指数とは逆に指数1の差をタイム差に換算した物 これも芝とダートで指数を変えています。 芝の場合芝2000mでの指数1の差は0.1秒差なので次の式が成り立つ。 芝のタイム指数=0.1÷芝の距離指数 小数点第3位を四捨五入 芝2000mのタイム指数は0.1。距離が長くなれば指数は大きくなり、距離が短くなれば指 数は小さくなる。 つまり芝2000mの指数1は0.10秒    芝1200mの指数1は0.05秒    芝2400mの指数1は0.12秒 ダートの場合はダ1600での指数1の差は0.1秒差。 ダートのタイム指数=0.1÷ダートの距離指数 小数点第3位を四捨五入 下の表は各距離のタイム指数
ダート
距離距離指数距離指数
10000.050.06
12000.060.08
14000.070.09
15000.08
16000.080.10
17000.080.11
18000.090.11
20000.10
21000.110.13
22000.11
23000.110.14
24000.120.15
25000.13
26000.13
30000.15
32000.16
36000.18
◎基準タイムのクラス間補正 YS指数では指数を計算するのに各クラスの基準タイムを元に計算します。 仮に500万クラスの芝2000の基準タイムが2.02.0だったなら1000万の基準タイムは 以下のように計算できます。 500万の基準タイム+(クラス補正値×タイム指数) 122.0秒+(-8×0.10)=121.28 四捨五入して1000万クラスの基準タイムは2.01.3となります。 下の表はクラス補正値です。芝とダートでは若干違います。
ダート
G1-31-32
G2-26-28
G3-22-24
オープン-19-20
1600万-14-16
1000万-7-8
500万00
3歳G1-17
3歳G2-12
3歳G3-10-12
3歳OP-7-8
3歳1000万-5-5
3歳500万23
3歳未勝利1212
2歳G1-5
2歳G22
2歳G35
2歳OP76
2歳500万108
2歳未勝利1916
◎馬場指数 馬場状態の善し悪しを数値化した物。時計の出る馬場ならマイナスに、時計のかかる馬場な らプラスになる。 例えば、芝2000を1.59.0で走る事が出来る馬が、2.00.0でしか走れなかったなら、その馬場 状態は+10だと考える事が出来る。 YS指数では、1ハロンごとの時計の掛かり具合で馬場指数を判断しています。 ある日のレースで、芝1600は基準タイムより+0.5秒、芝2000で+0.8秒、芝1200で+0.1秒だっ たら、 芝1600は0.5÷8=0.06 芝2000は0.8÷10=0.08 芝1200は0.1÷6=0.02 平均をとれば0.05となり、この日の馬場は1ハロンあたり0.05秒時計のかかる馬場だったと 推測できる。 YS指数ではこの馬場状態を+0.05の馬場指数としています。 ◎斤量 YS指数では斤量をあまり気にしていません。 ただ、ハンデ戦の軽ハンデで出した指数だけは補正しています。
斤量補正値
54kg1
53kg3
52kg5
51kg6
50kg8
49kg以下9
◎ペース指数 ペース指数は基準ペースと馬場指数から計算します。 基準ペースは基準タイムから上がり3ハロンを引いたタイムです。 仮に芝1200のレースで基準ペースが34.0、馬場指数が+0.03の時、前半3ハロンを33.5秒で通 過した馬は、 ペース=通過タイム−(基準ペース+馬場指数×ハロン数) 33.5-(34.0+0.03*3)=-0.59 四捨五入して-0.6のペースだったと言えます。(ハイペースならマイナス、スローペースな らプラスになります) 計算したペースを下の表に当てはめペース指数を求めます。(ペース指数はハイペースならプラス、スローペースならマイナス)
ペースペース指数
-0.7〜ペース×-1.2
-0.67
-0.55
-0.44
-0.33
-0.22
-0.11
0.00
0.1-1
0.2-2
0.3-3
0.4-4
0.5〜0.6-5
0.7〜0.8-6
0.9〜1.0-7
1.1〜1.2-8
1.3〜1.4-9
1.5〜1.7-10
1.8〜2.0-11
2.1〜2.3-12
2.4〜2.6-13
2.7〜2.9-14
3.0〜3.2-15
3.3〜3.5-16
3.6〜3.8-17
3.9〜-18
◎上がり指数 上がり指数の計算もペース指数の時と一緒です。 上がり=上がり3ハロン−(基準上がり+馬場指数×3) 基準上がりが35.0、馬場指数が+0.03の時、上がり3ハロンを34.0秒でまとめた馬は、 34.0-(35.0+0.03*3)=-1.09 四捨五入して-1.1が上がりとなります。(上がりが速ければマイナス、遅ければプラスにな ります) 計算した上がりに-10を掛けて指数化します。 上の例なら上がり指数は11になります。 上がり指数=(上がり3ハロン−(基準上がり+馬場指数×3))×(−10) ◎YS指数の計算方法 YS指数は以下のようにして計算しています。 (ペース指数+上がり指数)×距離指数+100−軽ハンデ補正値 100を足すのはクラスの基準タイムで走った時の指数が100になるようにするためです。