Can |カン

Can
カンについて
現代音楽やフリージャズをやっていたホルガー・シューカイ、ミカエル・カローリ、ヤキ・リーベツァイト、アーミン・シュミットに、それまで唄など歌ったことがないマルコム・ムーニーという黒人をヴォーカリストに加入させ、いきなりアルバムを録音69年デビュー。
結局マルコム・ムーニーは1st録音後脱退、変わりに路上で奇声をあげてるとこを気に入られ、ダモ鈴木という日本人が70年に加入、73年の「フューチャーデイズ」までヴォーカルをつとめる。
あまりに多種の音楽性を持ち、定まったスタイルを持たなかった彼らは、その後のセッションワークを見てもうなずけるが、ホルガーを筆頭に全員が今でも活動を続けており、特にパンク/ニューウェーブ以降のミュージシャンの中にも彼らからの影響を語る人間が後を絶たない。
代表作

■ALBUM

・Monster Movie
69年発表の1stアルバム。荒々しいファズギター、シャウトするヴォーカル、69年ジャーマンロックシーンの最重要期を象徴する重要な作品。なんとオープニングナンバーの「FatherCannot Yell」はそれまで唄など歌った事の無かったマルコムの2度目の練習時のテイクだというから恐ろしい。
狂気のヴォーカルを聴いてください!

・Soundtracks
70年の間にCanが録音したサウンド・トラックを集めた作品。トータルな構成ではないけど曲のツブはそろっていて未聴の人には入門編としてオススメします。
圧巻はなんといっても14分に及ぶ「Mother Sky」マルコム・ムーニーが2曲、ダモ鈴木が5曲でヴォーカルをとっている。

・Tago Mago
当初は2ndとして発表されるはずだったがサードとして発表された2枚組アルバム。謎の東洋人、ダモ鈴木はますます冴えわたり、日本語なまりの英語で大活躍!ビタミンC!

・Ege Bamiyasi
72年発表、初のヒットシングル、TV番組「ナイフ」主題歌「Spoon」収録。洒落で作ったらしい。
この頃になると次第に立体的な構成に気を使い始めている。

・Future Days
完成度の高いタイトルナンバーにより、多くの人が認める最高傑作!録音そのものが非常に立体的になっており、遠く近くゆらめくダモのヴォーカルがエフェクトされて行く様は快感そのもの。ぶっ飛んでます。圧巻。


Music top
A to Z
Genre topPsychedelic