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「ガロ系漫画家の進路」

 ガロの一番の特徴として新人漫画家の発掘があると思う。大手の出版社とは違った(受け入れられない)実験的な作品が載っていたりする。しかし雑誌がそんなに売れていないのもあってほとんどギャラは無いとかも聞いたことがある。そのせいかずっとガロだけで漫画を描いて生活している人は少ない。 だからガロというのはプロの漫画家だけど次の進路への行程的な部分でもあると思 うのです。
  ガロで漫画を描いていた人が歩む3つのコース
1:ガロから羽ばたいて他誌への連載をもつ。
このコースが一番漫画家として理想のコースといえると思う。しかし確立は少ない感じだ。
例としては、古くは池上凌一(水木しげるのアシスタントしていた)。最近では魚喃キリコや古屋兎丸が入る。
2:ガロから羽ばたいてマルチタレントへ。
このコースが一番歩みがちなコース。苦労して漫画を描くよりも、深夜のマニアックな番組で面白いことを話してギャラをもらえるほうが楽なんだろう。
例として、エビスさん(漢字がわからん)やひさうちみちお、みうらじゅん、内田春菊など。 でも、漫画だけにとらわれないで多方面で才能を発揮するのは良いことだと個人的には思う。
3:自問自答して漫画を捨ててしまう。
このコースはガロ系だからなのか、漫画を真剣に考えすぎてどうにかなってしまうコース。 つげ義春なんかももう漫画描いていないし、まだ第二の人生を歩んでいればいいが、最悪のパターンとして自殺がある。山田花子や最近ではねこぢるなど、、、。これはできれば避けて欲しい。(クロブチ)
モドル