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「漫画的な現実」

 今テレビで話題になっているニュースに「毒物を送付して自殺ほう助した」というのがありますよね。あれを見た時に「現実が漫画よりも漫画してる」という感情になった。
  その感情はオウム事件の時や、神戸の中学生が校門の前に首を置いた事件の時にもなった。 なんだか現実に起きたこととして受け止められない。まさに現実が物語を超えてしまっている。
  今回の薬のやつはインターネットが関わっているので余計に感心が高まる。さらに今日テレビでその自殺関係のHPを写していたのだがそのHPの名前が‘ドクターキリコの相談室’ (?)とかだった。かなりなんとも言えぬ気分だ。 ドクターキリコというのは僕の大好きな漫画の手塚治虫の「ブラックジャック」に出てくるブラックジャックのライバル的存在のキャラクターで安楽死させることは悪い事ではなく、むしろ無理に延命するよりそうしたほうが幸せだと主張する人物。
  僕は自殺をするなとかネットをもっと取り締まれとかそういうことは言えないけれど、急に自分の身近な現実でそういうことが起こっているのだとそのHPの名前で思い知らされた。
  この事件によってネット環境がなにか変化するのかとかそういう事も含めて今一番目が話せないニュースであることは確かだ。(クロブチ)
モドル