頭 FUJIO 'A' FUJIKO
藤子不二雄A

プロフィール
1934年富山県出身。ちょっとドキドキ&ゾッとするようなブラック・ユーモアを描いたらこの人の右に出る人はいない。
絵柄もどこかエッジが聞いている。そしてなんといっても擬音達は独特だ。 「まんが道」など‘青春’を描かせても最高!
現在でも最前線の漫画家であり、「プロゴルファー猿」の20年後を描いた「サル」や「まんが道」の続きである「愛 …しりそめし頃に…」を連載中。満賀少年が全ての漫画に出てくる人物の中で一番近いと感じる人も多いはず。

 

 

レビュー

少年時代
(全1巻)中央公論社
少年時代
■戦争の中で少年時代をすごした藤子不二雄Aやその他大勢の人達の体験記とも言える物語。 都会の少年が自然豊かな地に疎開した短いけれど濃い期間を克明に描いています。
  とても暗く恐ろしい世の中でも子供達はやっぱり子供達、むじゃきに遊んだり暴れたり、そこには戦争とは別の世界が形成されてるのです。
  この少年時代を見て僕ら現代の世代とは共通する部分も多いけど大きく違いを感じる。それは体のぶつかりあいの喧嘩をすること。今よりもずっと過激だし権力もはっきりしている。まるでヤクザの世界。でも学校での先生の権力はしっかりしているし、なにかスッキリした関係のような気がする。
  上辺だけ仲がよかったり、目に見えないイジメをする現代とはあきらかに違うので少し憧れる部分もあります。とにかくガキ大将の格好よさといったらたまらない。
  この漫画は映画にもなっていてその映画は数々の漫画原作で映画化した映画のなかでも一番成功していると僕は思います。結末が見えていてわかっているのに涙が止まりませんでした。邦画の中でもベスト3に入ります。井上陽水のテーマソングも最高ですね。(クロブチ)

 

 

まんが道
(全4巻)中央公論社
まんが道
■志と、その実行の記録。この漫画は、何かを志し、実行しようとしている人のために
ここにある。(雅)

■この漫画はもう全ての源といってもいいかもしれない。僕の人生におけるバイブルといえましょう。
 小学校で出会った満賀と才野が時に助け合い、喧嘩し、葛藤し、喜び成長していく様を全てつつみかくさず心の底までさらけだした青春の物語。
 誰でもわかる通り藤子不二雄コンビの事なのだが、誰でも共感し涙してしまうのは何故だろう。
 特に僕は満賀に性格がそっくりなのでよけいに強いのだろう。面倒な事を後回しにしたりそれを取り繕うためにすぐにわかるウソをついてしまったり、、、
でも常に前向きな2人の姿はどんな栄養ドリンクよりも元気が出る。辛くなった時、人生について考える岐路に立たされたとき何度も読み返すだろう。(クロブチ)

 

 

モドル
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