頭 HIDEYASU MOTO
本秀康

プロフィール
ガロに持ち込み漫画家となる。
独自の可愛い絵柄にブラックだがどこか懐かしくてホワンとした温かい気持ちになる作風は素晴らしい。
最近ではアックスやミュージックマガジン、クイックジャパンなど様々なジャンルに漫画を描いている。

 

 

レビュー

たのしい人生
(短編集)青林工芸舎
たのしい人生
■本秀康さんの初の単行本になるのだろうか。96年頃のガロに載った物から最近のアックスまで厳選された作品がつまっています。
 可愛い絵のバカなギャグマンガなのだが、他のマンガ家とは明らかに違う次元にあります。
 昔の杉浦茂先生のような感じから最近のシュールなギャグまで全て素晴らしい部分を敬承してる。本人はそうとう頭の良い人だと思います。
 哀愁、恋心、甘い思い出などで心をグッと掴み地も涙も無い残酷なオチで落とす。それがたまらなく面白い。それに加え存在感のあるキャラとお約束のお楽しみ。どこをとっても期待以上。ギャグマンガ史に残る一冊といっても過言では無い!!(クロブチ)

 

 

君の友だち
(短編集)青林工芸舎
君の友だち
■上の「たのしい人生」から約1年振りの新刊。本さんはこの年病気かなにかで半年間休養されていたそうです。
あとがきにも書いてありましたがそのリハビリとして書かれたタイトルの短編「君の友だち-木星編-」がやっぱり面白い。「君の友だち」自体は上の「たのしい人生」にも収録された僕の大好きな話なんだけど、それのアレンジが違うバージョン。漫画ではこういうアプローチは珍しいです。
色々とあったせいか全体的に前よりも心暖かくなる感じが増してギャグっぽさは減った印象です。
本全体が音楽のコンセプトアルバムのごとく変わった構成になってたり彼にしては長い話があったりと実験的なのだが少しものたりない。次回に期待です。
個人的には「フラレた気持」がとてもオススメ。(クロブチ)

 

 

モドル
copyright(c)1999 MANGA JIDAI