頭 GOU NAGAI
永井豪

プロフィール
1945年石川県輪島出身。
少年時代からマンガが好きで一人でよく描いていた。
中学時代にストーリー(SF)物に没頭する。
石ノ森章太郎のアシスタントをしつつデビュー。
現在でも常に第一線で活躍。パワーは衰えていない。 デビルマンのように重い作品を描きあげるかと思えばちょっとHなギャグまでこなす。
漫画よりもアニメのほうでイメージが固まっている人のほうが多いだろうけど原作を読まずしては語れない人 の代表。

 

 

レビュー

デビルマン
(全5巻)講談社
デビルマン
愛蔵版と文庫判は途中に外伝的な「新デビルマン」を挟んで編集してしまっているため、新書完全復刻版(画像参照)で読むことをおすすめします

■魔界の映像作家(高千穂遥の文より引用)永井豪が、トランス状態で、描 き切った現代の黙示録が、この「デビルマン」。「寄生獣」も、「エヴァンゲリオン」も、「ベルセルク」も、ポスト・デビルマンだからこそ、生まれたと言っても、過言ではない、そう断言したくなるほど、文字どおり鬼気迫った作品。
  人間の闇に、限り無く接近し、人間こそ悪魔であったという、逆説的発想から生まれる、その異形の迫力は、まさに圧巻!画力うんぬんを超えた、魂を削って血で描いたような画面は、妖気を放ち、その叫びは、鋭いナイフとなって、直に、心臓を抉るかのよう。特に、突然、主人公が読者に語りかけて、物語が転がり出す4巻からは、作者本人も、「何故、こんなものが描けたかわからないし、覚えていない」というくらい、何かがとり憑いたようなテンションで、スケールがでかくなり、常識的展開を、全て覆す、ショッキングなストーリー展開は、現実の悪夢のように、見るものを戦慄させる。
  世に、名作、傑作は数多くあれど、魔界を感じるような、「トラウマ作品」は、滅多にない。最近の、和歌山のカレー事件などを例に挙げるまでもなく、人間は、疑心暗鬼や、隣人への不安に弱いと思う。(当然、自分も)被害者が加害者に化ける恐怖。魔女狩りに荷担してしまう前に、体験しておいて欲しい漫画。(雅)

■僕がデビルマンを読んだのは以外と最近。
  それまではテレビアニメの印象しかなかった。(デ、ビーールって感じ)だから小山田圭吾とかが熱狂的に進める訳が良く解らなかったというのが正直な所。
  しかし浪人時代の漫画好きの友達が最初に僕に読ませるために持ってきたのがデビルマンだった。そいつはクリスチャンで酒も飲まないのにデビルマンは読むのかよって突っ込んだのを覚えている。そして読んでみる、、、。
  ショックだった。確かに絵柄はハレンチ学園とかのタッチと同じ人だ。でも何故ここまでやる?というぐらいの内容。(ここでは書かないけど)読み終わったあと一体何を信じて暮らせばいいんだと授業中にボーゼンとするほどだった。
  確かに大作。凄い精神に影響を与えるぐらいに。でも僕は明るい話が好きだ。希望を持たせてくれるような。だからデビルマンは素直に好きとはいえない。というか言いたく無い。
  話は変わるけどデビルマンってテレビは全然内容が違うし、他の漫画家が沢山リメイクやら続編やら書いてるけど原作ファンの人はどうおもっているのだろうか?(クロブチ)

 

 

モドル
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