頭 FUMIKO OKADA
岡田史子

プロフィール
1949年北海道生まれ。
67年、手塚治虫主催の漫画雑誌「COM」でデビュー。「自分の中から吹きだしてくる描きたいもの」を描いた抽象性の高い作品は、鮮烈な、言葉にならない印象を読者に与える。

「北海道は少なくともひとりの天才を雪の中にかかえているのだ」(萩尾望都)

 

 

レビュー

ガラス玉
(短編集)朝日ソノラマ
ガラス玉
墓地へゆく道
■僕ごときが語れることは何もないです。
そう言いたくなるくらい背筋も凍る漫画。
もう、漫画というか、なんなんですかこれは。
まったくわけがわからない。
それなのに、この途方もない、一コマ一コマ、見開きの衝撃は一体どうしたことなのか。
五感が静かに、それでいて激しく刺激される。
俺の目の前で一体何が起こっているのか!
それについて語ることを無効化する、絵画であり、映画であり、音楽であり、舞踏であり、そしてやっぱりあくまでも漫画。
駄目アートなどの、自分(作品)の力が全くないことに対する言い訳としての「内容は好きに解釈してください」は、こういう作品に対してこそ使うべきだ。
感じるしかないのだ。この漫画は。

なんというピュアな世界!!!!!!!!!!(雅)

 

 

モドル
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