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YOSHIYUKI YAMADA |
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山田芳裕 |
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■「度胸」という名前とは一見程遠い大人しいトラック運転手が選抜を勝ち抜いて宇宙飛行士になり火星まで行くという夢物語のようなSF漫画。 登場人物それぞれのキャラクターがとてもよく描かれていて、どの人物もとてもいい感じなのである。 萩尾望都の「11人いる!」の様に、その人物達を絞り込んでいく厳しい試験と巧妙な心理描写がとてもドキドキさせてくれます。 そしてこの漫画は火星での出来事と2次元中継的に展開されるのですが、火星があまりにも常識の範囲を超えた恐ろしい未知の世界で地球の人間ドラマとのギャップがあって面白い。しかしその物語が結末に近付くにつれて確実にその2つが重なっていくのが恐かった。 SFだけれど、現代か近未来といった感じで「超ひも理論」や高次元の話など現代科学の話も出てきて説得力があります。 また敵か見方か生物なのかもわからない「テセラック」という存在が今までのSF漫画で出てくる「宇宙人」とは懸け離れている点も評価に値すると思います。 終わり方が終わり方だけに不満の声も多かったけれど、これはこれでアリなんではないでしょうか。 SFについて書いてきたけれど、度胸星は「人間ドラマ」です。 度胸なら必ず何かやってくれるはず!!度胸こそ真の男だ。(クロブチ)
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