脚本家 古谷壮志の
「わーるど・いず・のっといなふ」
「始まりは椎名林檎…」

最近とても気になっている事がある。タイトルにもあるようにその始まりは椎名林檎であった。

ご存じの方も多いと思うが、彼女には左頬の下、唇の上辺りに大きなホクロがある椎名林檎の場合それがけっこう大きいもんだから目立つのだが、それが妙に気になりだして、他にも同じ様な所にホクロのある有名人はいないもんかと探してみるとけっこういるのだ。

ボニーピンク 中谷美紀 サクラ 濱田マリ 宮本浩次(エレファントカシマシ)ってな具合だ。私はここに奇妙な共通点を見つけた。何かというと、ここに挙げた名前は中谷美紀以外全員歌手なのだ。

それも個性派シンガーと言われる歌手ばかり。中谷美紀だってあの坂本竜一に見いだされたんだから(歌手として)個性派という分類をしたって良いだろう。椎名林檎も個性的という点で言えば共通している。

個性派シンガーで言えば他にも マリー・J・ブリッジ トニー・ブラクストンってのもいる。二人とも黒人女性シンガーであり、同じ様な場所にホクロがある。

更に探してみると、松雪泰子 上沼恵美子 川原亜矢子 西田ひかる 黒田福美 と言う具合。この中でも松雪泰子 上沼恵美子 西田ひかるは歌手としても活動している。実に奇妙な一致だ。

しかも殆どが女性で、男は宮本一人だけ。(私が知る限りでは)どうしてなんだろう?私は占いなんかはあまり信じないのだけれど、もしかしたら人相学なんかではこれらは研究されてたりするんだろうか?

ご存じの方がいれば是非詳しく教えて欲しいものである。この位置にホクロがある女性は芸能活動に向いているだとか、自己顕示欲が強いだか。人相学的だけじゃなく心理学的アプローチも出来るかもしれない。

何を言いたいかというと、要は物の捉え方なのだ。大きな物語というのは大抵小さな物語をきっかけにスタートし、大きな物語に発展していく。私のこのホクロに対する興味は余り一般的な物の見方では無い。

だがそれをきっかけに、人相学だとか心理学、音楽や芸能人なんかに興味や知識を広げたわけだ。物事を単純に表面的に捉えるのも良いのだが、それでは完全に受け身の只の受信者になってしまう。

時には下らない部分や人のあまり見ないような小さな事や、一寸斜めから眺めて面白い部分を見つけてみるのも良いと思う。そうすると今まで見えなかった部分が見えたり、知識欲や好奇心も増すだろう。

そして只の受信者から「探求する受信者」にステップアップするのだ。もしかしたらそういうことでステップアップする事で、世界の秘密が少し解っちゃったりするかもしれない。

これは勉強とは少し違う、どちらかと言えば学問と通じている。勉強というのは基本的には暗記や法則の理解だが、学問は読んで字のごとく「学んで(知識を得て)問う(新たな疑問を見つける)」ことなのだ。

法則の理解ではなく法則を発見するのである。これはハッキリ言ってめちゃくちゃ面白い。これを読んだ方には「探求する受信者」になることを是非おすすめする。きっとそうなることでお芝居なんかも百倍くらい楽しめるだろう。

試しにクルクルかんらん車のお芝居をちょっと斜めに見てみるとのはどうだろう?きっと新たな発見が有るはずである。
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