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らせん編その5 それは位相変調という方式で、位相の上に信号が乗っかった形なんだ。4値PSK波は普通サイン波から90度づつ位相が遅れた信号を乗せる。最初の信号を第一信号、次を第二信号とすると、第一と第二は90度ずれた形になる。 このように周波数に対して90度づつ位相をずらしたものを4つ用意して、その4つの信号の大きさをA/D変換することによってデジタル信号として扱うんだ。それがデジタル無線の位相変換技術だよ」 そこにはこんな文句が書かれていた。 するとこんな文句が現れた。「ぼくはおなかがすいた」私は成る程と感心した。教授は言った。 「解ったかね?その文章から任意に選択されたフレーズである「たぬき」を抜き出すと別の文句があらわれる。これは暗号化の初歩の技術だがこれで解ったかい?」 「つまりは我々には普段目に見えていないものが見えていると」 「そういうことだ」私は少し考え込んだそして、 「それに近いね。あれは確か五次元だか四次元の宇宙人だったろう?」 「確かそうですね。とすると…今現在我々もそう言う存在ということですか?」 「調べてみよう」 |
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