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Zllの「クルかん稽古場日記」 |
4/6 クルかん稽古場には悪魔が居る。狡猾で残忍な悪魔が。奴らは群れからはぐれた者を狙う。 そしてその被害者がまた一人… 悪魔(小5)「おい、ゼッツー!」 私 「なんや? 悪魔(小5)「相変わらず芝居ヘタやなー」 私 「ヴ…」 悪魔(小5)「何かモノマネしろや!」 私 「え…そんなこと言われても…」 悪魔(小5)「えっとなあ、浜崎あゆみ!」 私 「無理や!無理!」 悪魔(小5)「ほんなら椎名林檎!」 私 「無茶言うな!(椎名林檎って誰?俺あんまり詳しくないんだよなあ〜)」 悪魔(小5)「しゃーないなあほんだら「武富士」のコマーシャル!」 私 「お前等なあ。無理をいうなよ!」 悪魔(小5)「何にもでけへんなあ。これやったら出来るやろ?コージ富田!」 私 「コージイ!!!なななな何ですと!(っていうかコージ自体がモノマネ芸人なのにそいつをモノマネしろなんて…無茶苦茶な話だぜ全く)無理言うな!」 悪魔(小5)「ところでクルかんで一番偉い人って誰?」 「ゼッツー的ものろおぐ」 このガキ、言うに事欠いて結構シュートな質問ぶつけてくるじゃねえか。そりゃあ勿論この場合「この俺様さ!」て言いたいけど。そんなことココで言ったら他の団員にこいつらがチクってどんなことになるか解ったもんじゃねえぜ。ヘタしたら地の果てまでも逃げる逃亡生活を送る羽目になるかも…ここは誰か無難な人を…んんんんんここはやっぱり垣内さんか…しかしクルかんには「オリジナル4」という主催も兼ねた最年長の四人組がいる。四人の名前を挙げるべきか、しかし誰が一番偉いのか聞かれてる訳だし…やっぱ俺か?そんな訳ねえか。キング晃平?あいつは…やめとこう。するといったい誰を…解らなくなってきた…。 悪魔(小5)「あのメガネは?」 「ゼッツー的ものろおぐ」 あのメガネ?ああ、古谷さんか… 私 「ああ、「あのメガネ」なあ…」 その時、悪魔の目はキラリと光り、口には笑みがこぼれた。 悪魔(小5)「わーゼッツー。古谷さんのことメガネ言うたあー!!」 「ゼッツー的ものろおぐ」 なななななな何ですと!!俺としたことが何たる失態!恐れ多くも古谷さんに対して「あのメガネ」なんて…言ってはいけない事を言ってしまった。 うぶぶぶぶぶヴヴヴおびびょおびょびょ…れれれれ…………ぺ 早く奴らを止めなければ!奴らは…居ない!!!! 「早すぎる、この俺の巨体ではとても奴らには追いつけない!なんて速度だ!やはり奴らは侮れない!ああ、あれは!」 その時である。古谷さんに向かって爆進する奴らの前にあの人が立ちはだかった。 垣内 「お前等どおしてん?」 よかった垣内さんなら大丈夫、その場で笑って終わりだ。古谷さんにまで話が届くまでには恐らく数日はかかる。それだけタイムラグがあれば… 垣内 「おーい!古谷!」 ななななななななななんですとおおおおおおお!!!!!!! まさか垣内さんまで…話の趣旨が変わってんじゃねえか!! しかも何なんだあのスピードは!悪魔達よりも数倍早いじゃないか!早い!、いや、もう余りの速度で目では追えない!なんてこった! 走っていく悪魔達。 その後姿を見つめる私… 皆さんいよいよ終わりです。 稽古場日記もこれが最後かもしれません…生きていたらまたお会いしましょう… 数分後、悪魔達は古谷さんにチクリ、私は土下座をしていた…… 悪魔とは…クルかん稽古場近くの公園にたむろするガキ供…いや、お子様達である。 今の私は「お子様ランチ」に対して「お子様」なんて丁寧な呼び方ではなく「子ランチ!」と呼び捨てにしたい心境でいっぱいだ!!! |