アンタエウス(Dorcus Antaeus India)


 

飼育技術が発達して90mmUPも狙えるようになってきました。
しかし、大型個体を作るにはそれなりのテクニックが必要です。

<成虫のペアーリング>
アンタエウスは、基本的に穏やかな虫ですのであまり♀殺しはしませんが、ワイルドの♂と新成虫の♀のペアーリングの場合は、出来れば強制交尾をお勧めします。
♀が交尾をいやがる時、♂が怒ってかみ殺す場合がありますので注意してください。

<産卵>

インドアンタエウスなどは産卵させても、無精卵や微弱な卵だったりして卵で落ちる場合があります。交尾後すぐに産卵させるのではなく、ミニケースで2〜3週間十分な栄養を与えてから産卵セットの中に入れてください。 卵での死亡率がかなり減ります。♀の熟成も大事ですが、♂が若いと交尾をしても無精卵になる場合があります。

☆産卵セット
マット・・・ アンタエウスは、マットにも沢山産みますので良質の発酵マットをお勧めします。 その中に菌床の古い食べかす(黒くなっている部分)や幼虫のふんを混ぜると産卵を誘発します。
・・・基本的に柔らかく、出来るだけ太い材(直径15cm以上)ならばクヌギ、ナラなど何でもかまいませんが、砂埋めの霊芝材をおすめします。
他にも、Zマットをケースの底2/3ぐらいに固詰めすることで、マットに産卵します。材を入れていないので割出しが簡単です。

☆幼虫飼育
菌床でもマット飼育でも比較的大型個体を作出することができます。
特に大型個体を狙うには低温で(20℃以下)1年以上引っ張ると大型の幼虫を作ることが出来ます。菌床は2000cc以上の方が大型の幼虫が育ちやすいです。

蛹室について・・・
クワガタの幼虫は、餌を食べる場所と蛹室を作る場所が違います。今まで餌を食べていた場所に蛹室を作るのではなく、新鮮なマットや材に移動して作ります。蛹は移動できないので、成虫になってから脱出しやすく、カビや雑菌にやられないように新鮮なマットの所に蛹室を作ります。
捨て瓶をマットにするのは、このような理由からです。
幼虫が暴れるのを少しでも抑えるには、温度を少し下げるといいです。
大型の蛹だと人工蛹室で管理したほうがいいかもしれません。蛹の体重がおもすぎるので羽化の時に手助けをして、羽化不全の確率を少なくしたほうが良いかもしれません。