メソトプス・レギウス(Mesotopus regius)


レギウスは、アフリカの代表的なクワガタで南西カメルーンにいます。
タランドゥス、レギウスで1属2種になります。 ♂最大90mmUP
飼育難易度D
♀4匹でいろいろと実験しましたが
まだ手探りの状態です。参考程度に留めておいて下さい。

☆ 産卵セット
タランドゥスの場合、乾燥気味の柔らかい砂埋め霊芝材がよいと言われていますが、タランドゥスのワイルドの入荷量に比べて、市場に出回っている幼虫の絶対数が少ないと思います。
霊芝材は、確かに幼虫は採れますが、幼虫の数が少なすぎるような気がします。
大型の♀になると50mmは軽く越えるので平気で卵を50や100は産みそうな気がするのですがそんなに爆産したと言う話はあまり聞きません。
私のセット

材を埋めない
材を埋める

材をマットに全埋めにして水分乾燥を防ぐ方法と材を全く埋めず乾燥気味のセットの2つの方法で作りました。(どちらでも産卵を確認してます。)材の水分ですが、タランドゥス・レギウスは乾燥した材に産むと言われていますが雨期と乾期のあるカメルーンでは雨期に産卵するのではないのではないかと思われます(私が思うだけでなんの根拠もありません)
タランドゥスで全然産卵しないとお困るの人は、一度水分量を変えてみるのも1つの方法かもしれません。雨期と乾期のある地域にいる虫は、急に水分量を多くすると産卵スイッチが入る場合があります。(最後の手段)

乾燥した霊芝材・水分多めの霊芝材・人工カワラ材・エノキのカワラ材などいろいろ実験しました。
結果
天然エノキのカワラ材・人工カワラ材・砂埋め霊芝材・土埋め霊芝材・全ての材に穴を開けて産卵行動をとりました。
実験の結果卵を産んでいたのは、砂埋め霊芝材・柔らかめ人工カワラ材に卵に産んでいました。あとは材をボロボロにしましたが遊んでいる感じでした。
人工カワラ材

考察
材は、乾燥気味の砂埋め霊芝材が良いみたいですが水分を結構含んだ砂埋め霊芝材にでも産卵しました。材は柔らかすぎると遊んでボロボロにするだけですし、固すぎると顎がボロボロになります。芯のない砂埋め霊芝材が一番良いみたいです。
人工カワラ材も良いのですが、ちょうど良い柔らかさのもの物を探すのが難しいです。

☆幼虫飼育
材は、砂埋め霊芝材が有効なようです。水分量は、普通でした。乾燥ぎみでなくても大丈夫だと思います。飼育温度ですが25℃前後がベストのような気がします。カメルーンの気温は年中23℃位です

レギウスの卵です。緑色の神秘的な色をしてます。材割りでこの緑色の卵を発見したときは感動ものでした。幻の卵です。
やっと初令幼虫が採れました。やっと第一関門突破です。ここからがまた難しいです。マット飼育、材飼育、菌床飼育いろいろありますが、菌床飼育1本で挑戦します。


レギウスの菌糸ビン飼育に挑戦  「飼育日記」のタランドゥスのページ参照

初令でいきなり自家製の菌床ビンに投入して何とか順調に育っています。
2令のレギウスの幼虫です。今のところ順調に育っていますが、3令になっても急に拒食症の用になって平気で落ちます。油断大敵です。
菌床ビンの種類ですが、オオヒラタケのタランドゥス用菌床ビンが中心でしたが、拒食症になった幼虫は、オオヒラタケのブナに変更しました。別に問題なく大きくなっています。別に白カワラのブナベースの菌床でも試しています。この菌床もかなり有効みたいです。
3令初期になって♀4血統の内2血統は、自作の菌床にあわず拒食症気味になってしまいました。2血統は菌床の中で2ヶ月経っても全然大きくならないので菌床ビンの種類をオオヒラタケのナラ100%の菌床に変更しました。
レギウスの♀の蛹

F1 レギウスの♀

やっと累代に挑戦する権利ができました。

 

☆飼育管理
カネルーンの気温は、1年中23℃位です。少し高い目の25℃位で産卵行動が活発でした。

☆ポイント
1)材は、やはり砂埋めの霊芝材が有効なようです。ただし芯のない柔らかすぎない材が有効。
2)水分量は、乾燥気味でも普通でもいいようです。それなりに水分は必要ではないでしょうか?
3)温度は25℃位がBestの様な気がします。
4)菌床飼育は可能なようです。基本的にナラベースのオオヒラタケの菌床で大きくなりますが、カワラ茸の菌床でも大きくなると言う情報もあります。


レギウスの累代飼育に挑戦してみたのですがとても成功したと言えない結果です。今回はF1 の成虫にすることに主力に置きました。F2以降に大型個体を作ってみたいです。タランドゥス、レギウスに関して何か良い情報がありましたら教えて下さい。今後の参考ににたいと思います。

 

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