1998年9月30日
文部大臣 有馬 朗人様
大阪オリンピックいらない連
〒532-0004大阪市淀川区西宮原1丁目5-14 週刊釣りサンデー内
電話 06-6395-8144 FAX 06-6395-8232
代表 小西和人(週刊釣りサンデー会長)
木村達也(弁護士)
松浦米子(市役所見張り番)
大阪オリンピック計画についての要望書2
日頃、文部行政にご尽力されていることに敬意を表します。
私たちは、大阪オリンピック招致に反対している市民団体です。西暦2008年の大 阪オリンピック計画には、多くの問題点があり、「到底今の状態では招致するべきでは ない」と考えています。
わたしたちの送った再質問状に対して大阪市から回答がありました。その中に、閣議 了解とかかわる重大な問題点が存在します。これらの点を明らかにした上で、閣議了解 するか否かを決定して頂きたいと存じます。
(1)(2)(3)・・・は、再質問状への回答のページ番号です。
1. 閣議了解を五輪計画と無関係であると主張
招致局は、オリンピックの計画内容と国の閣議了解は直接は関係ないと主張していま す。(質問10への回答(1))。しかし、閣議了解で正式な候補都市とするには、国の援 助の範囲を決めるために、どのような計画で、どのくらい費用がかかるかを明らかにす るのは当然です。市民を納得されるだけの材料がないにもかかわらず、閣議了解だけは スケジュールどおりに得ようという、安易な姿勢が見られます。
2. 不明のはずの関連事業費をすでに算出
回答では、不明であるとしている(質問2への回答(2))地下鉄建設などの関連費用を 、すでに昨年12月、本年8月の2回も経費を算出しています。選手村などの関連事業に 関しても同様です。招致局長の意向に反して、都合の悪い情報は公開する姿勢がないと 思います。
3. しかも、その経費が安く積算されている
例えば、地下鉄北港テクノポート線の建設費は、97年12月の段階で駅舎建設費を 算入せず、トンネル部分だけの費用1090億円のみとしています。しかし、98年8 月の段階では、駅舎を含めて1870億円と修正しています。(98年9月2日京都新 聞朝刊。別紙)。おそらく、近畿運輸局から適正化するよう指導を受けたものと思われ ます。
しかし、海底トンネルであることや、地下鉄建設費のキロ単価の相場が通常でも25 0億円から300億円かかることなどから、上記の建設費(キロ単価230億円。延長 8キロ。)はまだまだ安く積算されていると思います。
そのほか、スタジアムの最寄り駅の広さは通常の地下鉄の何倍にも及ぶこと、桜島側 と結ぶ路線については積算していないことなど、コストアップの要因はまだまだありま す。わたしたちは、最終的に6000億円(海底トンネルの道路部分1000億円を含 む)は、かかるだろうと推定しています。
4. 招致局自身が、地下鉄の建設が2008年には間に合わないと回答
招致局の回答では、2000年度に着工し、工期は8−9年かかると回答しています 。(質問7への回答(4))しかし、これでは完成するのが2008年度から2009年度 になり、オリンピックには間に合いません。招致局の回答では、2007年度(平成1 9年度)を目指すとありますが、自らできないと回答しているのです。こんな杜撰な計 画では、仮にわたしたちが招致する側になっても、あきれる状態です。
5. わたしたち市民や議会に対して、都合の悪い情報は公開しないと明言
招致局は、「大阪市の競争上の地位を不利にする情報」(質問4への回答(4))が「オ ープンにすることが適当でない情報」だとしています。しかし、不利な情報でもほとん どが市民に公開すべきだと思います。オリンピック招致には、黒いお金のうわさが絶え ません。情報を公開することで、このような事態に対するチェックがなされると考えま す。
6. ダイオキシン汚染でスタジアム建設の目処が立っていない
舞洲のダイオキシン汚染に関して、わたしたちは招致局の飯田主査(現在は課長代理 )に97年の夏から指摘していました。しかし、「スタジアムはダイオキシンのある工 区をよけてつくるから大丈夫だ」と答えるばかりで、特に取り組もうとしませんでした 。98年5月の朝日新聞に取り上げられ、それが元で議会で質問されてから、ようやく 問題であるという認識を持ちました。しかし、現在に至っても、どのように対処するか は明らかにしていません。(環境に関する質問への回答2(9))
また、ダイオキシン汚染が指摘されている舞洲第1工区以外の第2工区、第3工区も 浚渫土砂中の有害物質の調査もされていません。2000年のオリンピック開催都市シ ドニーは、100億円かけて浄化すると言います。さらに、第2工区、第3工区を区切 る内護岸も地中にあり、撤去しないと建設は不可能です。これらは、大きな追加コスト になります。
以上