(株)大阪港トランスポートシステム(OTS)の2001(平成13)年度の経営状況



 大阪港トランスポートシステム梶iOTS)の平成13年度の損益計算書、貸借対照表は次のとおりです。


損益計算書
(平成13年4月1日から平成14年3月31日まで)


貸借対照表
(平成14年3月31日現在)


 


 地下鉄開業以来赤字経営が続いていた大阪港トランスポートシステム(株)は、2001年度に初めて黒字経営になりました。
 これまでもトラックターミナルなどの不動産管理事業は黒字でしたが、地下鉄の赤字額が大きく不動産管理事業の黒字を打ち消して、会社全体として赤字になっていました。
 2001年度も地下鉄は赤字経営ですが、その赤字額が減ったことにより不動産管理事業の黒字と合わせて、全体として黒字になりました。
 鉄道事業の赤字が減った原因は、食博やサーカスなどのイベント、大阪市役所の一部の部局が新たにWTCに入居したことによる乗客増と分析されています。
 大阪市の職員の通勤費・(出先機関からの)出張費として税金が使われていること、市民や事業者が市役所へ行くために高いOTSに乗らざるを得なくなったこと、を考えると、この黒字は湾岸開発の言い訳のために無理矢理に作られたものと言わざるを得ません。