大阪市地下鉄の経営状況


経常収支(当年度損益)の推移

1990(平成2)年度69億6300万円
1991(平成3)年度△220億4400万円
1992(平成4)年度△264億7800万円
1993(平成5)年度△165億5800万円
1994(平成6)年度△268億4300万円
1995(平成7)年度△229億2900万円
1996(平成8)年度△247億2200万円
1997(平成9)年度△235億4800万円
1998(平成10)年度△184億3400万円
1999(平成11)年度△209億1800万円

 大阪市の地下鉄(高速鉄道事業)は、1991年度以降、毎年200億円前後の赤字を出し続けています。地下鉄は建設費が高いため、よほど人口が多い地域でなければ採算がとれません。
 

路線別経常収支比率

第1号線(御堂筋線)150.6%
第2号線(谷町線)81.6%
第3号線(四つ橋線)77.8%
第4号線(中央線)79.1%
第5号線(千日前線)49.0%
第6号線(堺筋線)64.2%
第7号線(長堀鶴見緑地線)28.8%
ニュートラム(南港ポートタウン線)78.7%
全線88.9%

 経常収支比率とは、(営業収益+営業外収益)/(営業費用+営業外費用)×100で、100%以上なら黒字、以下なら赤字路線ということです。大阪市の地下鉄経営は、唯一黒字の御堂筋線が他の赤字路線を支えていますが、全体として赤字になっています。長堀鶴見緑地線はもちろん、千日前線でも大赤字です。

(出典)平成11年度決算概要,大阪市交通局総務部,2000年9月19日発表資料より作成