そもそも北港テクノポート線はいらない



 夢洲、舞洲という人工島を埋め立て、そこに住宅地を計画し、スポーツ施設を配置するというテクノポート大阪計画は、そもそも都市計画として誤っています。
 人工島に住宅地を計画するのは、防災の点から問題であり、阪神淡路大震災の教訓に全く学んでいません。また、ピーク時交通容量の高い交通機関を必要とする大規模スポーツ施設を人工島に建設するのも、都市の計画的な整備の観点から誤りです。
 そもそもテクノポート大阪計画は、バブル期のまっただ中の1988年に発表されました。日本経済が年4%の成長を続けることが前提であったこの計画の基本は、今日でも全く見直されていません。夢洲の住宅人口が6万人→4万5千人に修正された他は、バブル期の計画そのままです。ですから、テクノポート大阪計画の一環である北港テクノポート線が「適正な規模」で、採算がとれるなどということはあり得ません。

 大阪市がどのような「予測」を示し、北港テクノポート線建設が都市計画上「適正」であることを示すか、皆様ご注目下さい。