概説 |
自律神経の調子を整えるお薬です。 |
作用 | 自律神経のバランスが悪くなると、いろいろな症状がでてきます。のぼせ、発汗、頭痛、動悸、イライラ、不安感・・。このお薬は自律神経のバランスを整えることで、そのような不快な症状を改善します。更年期障害やムチ打ち症(首のスジを傷める)などにも使われます。 |
特徴 |
- 化学構造的には安定剤のベンゾジアゼピン系の仲間なのですが、自律神経系によく働くのが特徴的です。比較的安全性が高く、副作用も少ないほうです。
- 同類薬のなかでは、作用がおだやかで、作用時間は短いほうです(作用/時間:弱/短時間型 6時間以内)。
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注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。
- 妊娠中の人は、医師にお伝えください。

- 【注意する人】

- 急性閉塞隅角緑内障や重症筋無力症のある人は、慎重に用いる必要があります。
- 注意が必要なケース..急性閉塞隅角緑内障、重症筋無力症、呼吸器系に病気のある人、脳に病気のある人など。
 【飲み合わせ・食べ合わせ】
- 高脂血症治療薬のロミタピド(ジャクスタピッド)の血中濃度を著しく上昇させます。ロミタピドの治療を優先し、この薬(トフィソパム)の併用は避けなければなりません。
- 免疫抑制薬のタクロリムス(プログラフ)の血中濃度を上昇させるおそれがあります。タクロリムスを優先し、この薬(トフィソパム)の減量または休薬を考慮します。
- 別の安定剤や抗うつ剤などメンタル系の薬と併用すると、強く効きすぎたり、副作用がでやすくなります。服用中の薬があるときは、必ず医師に伝えておきましょう。
- 飲酒は控えてください。副作用が強まるおそれがあります。
 【使用にあたり】
 【妊娠授乳】
- 妊娠中の服用はできるだけ避けることが望ましいです。医師とよく相談されてください。
- 授乳中もできるだけ控えるようにします。医師の判断しだいですが、服用する場合は授乳(母乳)を中止するのが基本です。
 【食生活】
- 眠気やふらつき、注意力が低下することがあります。車の運転など危険な作業は避けてください。
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効能 |
下記疾患における頭痛・頭重、倦怠感、心悸亢進、発汗等の自律神経症状。
- 自律神経失調症、頭部・頸部損傷、更年期障害・卵巣欠落症状。
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用法 |
通常、成人はトフィソパムとして1回50mg、1日3回経口服用する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
人によっては、眠気やめまいを起こすことがあります。依存性は低いとされますが、まったくないともいえません。むやみに量を増やしますと、薬に頼りがちになり、やめにくくなってしまうおそれがあります。決められた範囲内で正しく服用してください。
- 眠気、ふらつき、めまい感。
- 口の渇き、吐き気、食欲不振、便秘
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