概説 |
子供の熱性けいれん(ひきつけ)や、てんかんのけいれんを抑えるお薬です。 |
作用 | 脳の神経をしずめて、けいれんを抑えます。子供の熱性けいれん(ひきつけ)の予防によく処方されます。 |
注意 |
【診察で】
- 持病やアレルギーについて、また別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておいてください。
- 【注意する人】
- 子供用の坐薬ですが、乳児に対しては慎重に用います。低出生体重児や新生児には使わないことになっています。
- 適さないケース..低出生体重児・新生児、急性閉塞隅角緑内障、重症筋無力症のある人。
- 注意が必要なケース..心臓病、肝臓病、腎臓病のある人、脳に病気のある人、呼吸が弱っている人、衰弱している人、高齢の人など。
- 【飲み合わせ・食べ合わせ】
- 禁止されのはエイズの薬のリトナビルと新型コロナの薬のニルマトレルビル・リトナビルです。飲み合わせると、この薬の血中濃度が大幅に上昇し副作用が強まるおそれがあります。また、別の安定薬や抗うつ薬、あるいは精神・神経系を抑制する鎮痛薬(オピオイド)と併用すると、強く効きすぎたり、副作用がでやすくなるかもしれません。
- 飲み合わせの悪い薬..リトナビル(ノービア、カレトラ)、ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッド)。
- 飲み合わせに注意..中枢神経抑制薬(安定薬・抗うつ薬)、オピオイド鎮痛薬、シメチジン(タガメット)、オメプラゾール(オメプラゾン)、エソメプラゾール(ネキシウム)、ランソプラゾール(タケプロン)、シプロフロキサシン(シプロキサン)、フルボキサミン(デプロメール)、バルプロ酸(デパケン)、ダントロレン(ダントリウム)、リファンピシン(リファジン)、アルコール(飲酒)など。
【使用にあたり】
- ひきつけの予防には、ぐずりだしたときや、熱が上がりだしたときに早めに使用するのがポイントです。医師の指示によりますが、37.5度くらいを目安にするのが一般的です。寝つきをよくする作用がありますので、使用後はゆっくり休ませるとよいでしょう。
- 眠気を催したり、ふらつくことがありますから、注意してあげてください。
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効能 |
小児に対して次の目的に用いる/熱性けいれん及びてんかんのけいれん発作の改善。 |
用法 |
通常、小児にジアゼパムとして1回0.4〜0.5mg/kgを1日1〜2回、直腸内に挿入する。なお、症状に応じて適宜増減するが、1日1mg/kgを超えないようにする。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
安全性の高いお薬です。わりと多いのは、眠気とふらつきですが、それほど心配いりません。決められた範囲で使用するかぎり、重い副作用の心配はまずありません。
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