概説 |
気分をリラックスさせるお薬です。不安や緊張感をやわらげたり、寝つきをよくします。 |
作用 | 心身症は、精神的な要因や自律神経の乱れがもたらす体の不具合です。たとえば、ストレスで血圧が上がったり、胃腸の調子が悪くなったり、心臓がドキドキしたり、また、女性では生理不順を起こしたりします。
このお薬は、おだやかな作用の心の安定薬です。不安や緊張感をやわらげ、気持ちを落ち着かせます。上記のような体の不調が前面にでる心身症のほか、神経症やうつ病など精神的な不具合にも適応します。 |
特徴 | ベンゾジアゼピン系の安定剤に近いお薬です。セロトニン系の神経に作用する点が特徴的で、抗不安薬作用のほか、抗うつ作用をあわせもちます。心身症や神経症の治療に広く使われています。副作用も少ないほうです。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。
- 妊娠中の人は、医師にお伝えください。
 【注意する人】
- 呼吸器系に病気のある人、心臓病、肝臓病、腎臓病、脳に病気のある人、また栄養状態が悪く体が弱っている人は、副作用の発現に注意が必要です。
- 高齢の人は血中濃度が上昇しやすいので、低用量から始めるなど慎重に用いるようにします。
 【飲み合わせ・食べ合わせ】
- 別の安定剤や抗うつ剤などメンタル系の薬と併用すると、強く効きすぎたり、副作用がでやすくなります。服用中の薬があるときは、必ず医師に伝えておきましょう。
- 飲酒は控えてください。副作用が強まるおそれがあります。
 【使用にあたり】
- 医師から指示された用法用量を守りましょう。毎日定期服用するほか、症状の思わしくないときに頓服するよう指示されることがあります。
- ふつうの生活で感じるイライラや軽いストレスの解消だけを目的に、安易に飲むべきでありません。心身症の治療を目的にするなど、医師のきちんとした診断のうえで使用する必要があります。
 【妊娠授乳】
- 妊娠中の服用はできるだけ避けることが望ましいです。医師とよく相談されてください。
- 授乳中もできるだけ控えるようにします。医師の判断しだいですが、服用する場合は授乳(母乳)を中止するのが基本です。
 【食生活】
- 眠気やふらつきを起こしたり、注意力が低下することがあります。車の運転など危険をともなう作業は避けてください。
- 薬にだけ頼るのではなく、休養やリフレッシュ、生活や職場の環境調整をあわせておこなうことが大切です。
 【備考】
- 治療方針もなく、ただ漫然と続けることは好ましくありません。生活や職場環境などが安定し、症状がよくなってきたなら、医師と相談のうえ計画的に徐々に減量したり頓服のような飲み方に変えることも考慮しましょう。
- 医師の判断で薬を減量したり中止できるのであれば理想的です。ただ、急ぐことはありません。副作用の少ないお薬ですから、無理をせずゆっくり治療なさってください。薬以外の心理療法や自律神経訓練法も効果的です。
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効能 |
- 心身症(自律神経失調症、本態性高血圧症、消化性潰瘍)における身体症候ならびに抑うつ、不安、焦躁、睡眠障害。
- 神経症における抑うつ、恐怖。
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用法 |
通常、成人はタンドスピロンクエン酸塩として1日30mgを3回に分け経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日60mgまでとする。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
安全性の高いお薬です。重い副作用はほとんどありません。比較的多いのは、眠気、ふらつきなどです。これらは、それほど心配いりませんが、車の運転など危険な作業には注意してください。
発現頻度はきわめてまれですが、向精神薬に特徴的なセロトニン症候群や悪性症候群の報告があります。万一、混乱、もうろう状態、けいれん、硬直、発汗、発熱といった症状が現れましたら、すぐに医師に連絡してください。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。
- セロトニン症候群..落ち着かない、不安、興奮・混乱、体の震え・ぴくつき、発熱、発汗、頻脈、下痢。
- 悪性症候群(Syndrome malin)..急激な体温上昇、筋肉のこわばり、体の硬直、飲み込みにくい、発汗、ふるえ、意識がはっきりしない。
 【その他】
- 眠気、ふらつき、倦怠感、気分不快。
- 吐き気、食欲不振
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