おくすり110番
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成分(一般名) カルバマゼピン
製品例 テグレトール錠100mg~200mg、テグレトール細粒50% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 抗てんかん剤/その他/向精神作用性てんかん治療剤・躁状態治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 てんかんの発作を予防するお薬です。また、躁うつ病の治療や、神経痛の緩和にも使います。
作用

【働き-1】

脳神経の興奮をしずめて、てんかん発作を予防します。とくに部分発作に効果が高いです。部分発作の具体的な症状としては、いろいろな運動症状のほか感覚異常や自律神経失調、精神変調、無反応などです。全般発作では強直間代発作(大発作)に適用しますが、欠神発作(短時間気を失う)やミオクロニー発作(手足のぴくつき)、脱力発作(力が抜け転倒)には無効とされます。

【働き-2】

脳の神経をしずめて、気分の高ぶりをおさえ落ち着かせます。躁病や躁うつ病のほか、さまざまな精神疾患による不安や緊張ヤ、興奮状態をしずめるのに応用されます。

【作用-3】

三叉神経は顔の知覚を伝える神経で、この神経に起因する痛みが三叉神経痛です。発作性激痛を特徴とし、持続時間は短いです。このお薬の第3の効能は、三叉神経痛の緩和です。三叉神経をしずめておくことで、激しい痛みが起こりにくくなります。半数以上の人に有効なのですが、徐々に効き目が悪くなる例がみられます。
特徴歴史の長い精神・神経用剤です。各種てんかん、ことに部分発作(二次性全般化発作を含む)に第1選択されることが多いです。また、気分安定薬として躁病や躁うつ病の治療に、さらには神経痛の治療にも広く処方されています。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。
  • 妊娠中の人は、医師にお伝えください。

【注意する人】
  • 適さないケース..重い血液障害のある人、重い房室ブロックや徐脈(50拍/分未満)のある人。
  • 注意が必要なケース..排尿困難や眼圧亢進のある人、そのほか心臓病、肝臓病、腎臓病、甲状腺機能低下症、ポルフィリン症のある人、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

いろいろな薬と相互作用を起こしやすい性質があります。飲み合わせによっては、この薬の作用が強まり、副作用がでやすくなります。逆に効果が弱くなってしまうこともあります。また、他の薬の分解を早め、その作用を弱める性質もあります。使用中の薬を忘れずに伝えてください。

  • 飲み合わせが禁止されるのは、抗真菌薬のボリコナゾール(ブイフェンド)、肺高血圧症治療薬のタダラフィル(アドシルカ)とマシテンタン(オプスミット)、抗エイズウイルス薬のリルピビリン(エジュラント、コムプレラ、オデフシィ、ジャルカ)、ダルナビル・コビシスタット(プレジコビックス)、エルビテグラビル(ゲンボイヤ、スタリビルド)、ビクテグラビル・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド(ビクタルビ)、C型慢性肝炎治療薬のアスナプレビル(スンベプラ)とダクラタスビル(ダクルインザ)、エルバスビル(エレルサ)、グラゾプレビル(グラジナ)、ダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビル(ジメンシー)、ソホスブビル・ベルパタスビル(エプクルーサ)、抗血栓薬のチカグレロル(ブリリンタ)、抗マラリア薬のアルテメテル・ルメファントリン(リアメット)などです。併用により、これらの代謝が促進され、血中濃度が著しく低下するおそれがあるためです。
  • グレープフルーツジュースは飲まないでください。この薬の血中濃度が上昇し、副作用がでやすくなるおそれがあります。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品は控えてください。この薬の作用を弱めるおそれがあります。
  • 飲酒は控えてください。副作用が強まるおそれがあります。

【使用にあたり】
  • 飲む量や回数を必ず守ってください。ふつう、少量から開始し、効果や副作用をチェックしながら徐々に増量していきます。よい効果がでるまで1ヵ月くらいかかることがあります。適量が決まったら、血中濃度を常に一定に保たなければなりません。用法用量を守ることが大切です。
  • てんかんの治療においては、服用が長期になるものです。医師の指示どおりに飲み続けるようにしてください。自分だけの判断で急にやめてしまうと、重いけいれん発作を起こすおそれがあります。飲み忘れにも気をつけましょう。

【食生活】

眠気を催したり、注意力・集中力・反射運動能力が低下することがあります。車の運転など危険な作業は避けてください。

【妊娠授乳】

妊娠中は慎重に用いる必要があります。妊娠出産を予定している女性は、事前に医師と相談しておくとよいでしょう。医師と十分な打ち合わせをし、計画的に妊娠・出産することで、安全性が高まります。

【その他】

てんかんの原因そのものを治せる薬はありません。多くの場合、予防的に長く飲み続ける必要があります。けれど、必ずしも減量・中止ができないというわけではありません。発作が長期間なければ、医師の管理のもと時間をかけてゆっくりと減量していくことも可能です。
効能
【適用】
  • 精神運動発作、てんかん性格及びてんかんに伴う精神障害、てんかんの痙攣発作:強直間代発作(全般痙攣発作、大発作)
  • 躁病、躁うつ病の躁状態、統合失調症の興奮状態
  • 三叉神経痛

【応用】
  • さまざまな精神・精神症状
  • 帯状疱疹後神経痛、糖尿病性末梢神経障害、その他の神経痛・疼痛
用法
  • 精神運動発作、てんかん性格及びてんかんに伴う精神障害、てんかんの痙攣発作:強直間代発作(全般痙攣発作、大発作)..カルバマゼピンとして通常、成人は最初1日量200〜400mgを1〜2回に分割経口服用し、至適効果が得られるまで(通常1日600mg)徐々に増量する。症状により1日1,200mgまで増量することができる。小児に対しては、年齢、症状に応じて、通常1日100〜600mgを分割経口服用する。
  • 躁病、躁うつ病の躁状態、統合失調症の興奮状態..カルバマゼピンとして通常、成人は最初1日量200〜400mgを1〜2回に分割経口服用し、至適効果が得られるまで(通常1日600mg)徐々に増量する。症状により1日1,200mgまで増量することができる。
  • 三叉神経痛..カルバマゼピンとして通常、成人は最初1日量200〜400mgからはじめ、通常1日600mgまでを分割経口服用するが、症状により1日800mgまで増量することができる。小児に対しては、年齢、症状に応じて適宜減量する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 てんかんの薬を、自分の判断で急に中止すると、反動で重い発作を起こしてしまうおそれがあります。用法用量を守り規則正しく飲むことが重要です。

副作用で多いのは、眠気、めまい、けん怠感、頭痛、吐き気、口の渇きなどです。症状の強いときは早めに受診し医師に申し出てください。服用量の調節が必要かもしれません。

人によっては、発疹ができることがあります。まれに、重い皮膚障害や全身性の激しい過敏症状に進展することがありますので注意してください。そのほかの重い副作用はめったにありませんが、定期的に各種の検査を受けて、効き具合や副作用のチェックをしてもらいましょう。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
  • 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  • SLE様症状..筋肉や関節が痛む、体や顔が赤くなる、赤い斑点ができる、発熱、手足や首の付け根のリンパ節が腫れる。
  • 遅発性の重い過敏症状..発疹、発熱、だるい、吐き気、リンパ節の腫れ、皮膚や白目が黄色くなる。
  • 肝臓の障害..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 急性腎不全..尿が少ない・出ない、むくみ、尿の濁り、血尿、だるい、吐き気、頭痛、のどが渇く、けいれん、血圧上昇。
  • 肺障害(間質性肺炎など)..息切れ、息苦しさ、から咳、痰、発熱。
  • 血栓塞栓症..手足とくにふくらはぎの痛み・はれ・むくみ・しびれ、爪の色が紫、突然の息切れ・息苦しい、深呼吸で胸が痛い、急に視力が落ちる、視野が欠ける、目が痛む、頭痛、片側のまひ、うまく話せない、意識が薄れる。
  • アナフィラキシー..発疹、じんま疹、全身発赤、顔や口・喉や舌の腫れ、咳込む、ゼーゼー息苦しい。
  • 心不全、心ブロック、高度な徐脈..息苦しい、胸が苦しい、動悸、疲れやすい、むくみ、急な体重増加、脈が飛ぶ、脈が1分間50以下、めまい、気が遠くなる、失神。
  • 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)..だるい、のどが渇く、頭痛、吐き気、けいれん、意識もうろう、気を失う。
  • 無菌性髄膜炎..首の硬直、発熱、頭痛、吐き気・嘔吐、意識もうろう。
  • 悪性症候群(Syndrome malin)..動かず黙り込む、体の硬直、飲み込めない、急激な体温上昇、発汗、頻脈、ふるえ、精神変調、意識障害。

【その他】
  • 眠気、めまい、ふらつき、立ちくらみ、頭痛、幻覚
  • けん怠感、脱力感、ふるえ、運動失調
  • 吐き気、食欲不振、口の渇き
  • 発疹、じんま疹
  • 物が二重に見える、かすむ
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye