おくすり110番
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成分(一般名) バルプロ酸ナトリウム
製品例 デパケン錠100~200、デパケンR錠100~200、デパケン細粒20~40%、デパケンシロップ5%、セレニカR顆粒、バレリン錠100~200mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 抗てんかん剤/その他/抗てんかん剤・躁状態治療剤

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   概説    作用    注意    効能    用法    副作用
概説 てんかんのけいれん発作を予防するお薬です。また、躁病の治療にも用います。
作用
  • 脳の神経をしずめておくことで、てんかん発作を予防します。全般発作のほか、いろいろなタイプのてんかんに広く使われています。子供に多い欠神発作(意識消失発作)にも、この薬が使われます。
  • 脳の神経をしずめて、気分の高ぶりを落ち着かせます。躁病や躁うつ病の躁状態に適応します。
  • 医師の判断で、片頭痛、群発頭痛などに応用されることがあります。また、鎮痛補助薬として用いることがあります。
注意
【診察で】
  • 肝臓の悪い人など持病のある人、またアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。
  • 妊娠中の人は、医師にお伝えください。

【注意する人】

重い肝臓病や尿素サイクル異常症のある人は使用できません。また、妊娠中は基本的には使用しません。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • カルバペネム系抗生物質は避けなければなりません。併用により、この薬の血中濃度が低下し、てんかん発作が再発するおそれがあるためです。カルバペネム系の多くは注射薬になりますが、飲み薬としてテビペネム(オラペネム小児用細粒)の1種類があります。
  • そのほか、いろいろな薬と相互作用を起こしやすい性質があります。飲み合わせによっては、この薬の作用が強まり、副作用がでやすくなります。逆に効果が弱くなってしまうこともあります。服用中の薬は必ず医師に報告しておきましょう。

【使用にあたり】
  • 飲む量や回数を必ず守ってください。ふつう、少量から開始し、効果や副作用をチェックしながら徐々に増量していきます。適量が決まったら、血中濃度を常に一定に保たなければなりません。用法用量を守ることが大切です。
  • てんかんの治療においては、服用が長期になるものです。医師の指示どおりに飲み続けるようにしてください。自分だけの判断で急にやめてしまうと、重いけいれん発作を起こすおそれがあります。飲み忘れにも気をつけましょう。

【食生活】
  • 規則正しい生活を守りましょう。
  • 眠気を催したり、注意力・集中力・反射運動能力が低下することがあります。車の運転など危険な作業は避けてください。

【妊娠授乳】

妊娠中、基本的には使用しません。とくに必要な場合は慎重に用います。妊娠出産を予定している女性は、事前に医師と相談しておくとよいでしょう。医師と十分な打ち合わせをし、計画的に妊娠・出産することで、安全性が高まります。

【その他】
  • 定期的に肝機能や血液の検査を受けてください。
  • てんかんの原因そのものを治せる薬はありません。多くの場合、予防的に長く飲み続ける必要があります。けれど、必ずしも減量・中止ができないというわけではありません。発作が長期間なければ、医師の管理のもと時間をかけてゆっくりと減量していくことも可能です。
効能
【適用】
  • 各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
  • 躁病および躁うつ病の躁状態の治療

【応用】

片頭痛、群発頭痛、鎮痛補助、その他さまざまな精神・神経症状
用法

【一般】

通常、1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜1200mgを1日2〜3回に分けて経口服用する。ただし、年齢、症状に応じ適宜増減する。

【持効剤1(デパケンR錠)】

通常、1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜1200mgを1日1〜2回に分けて経口服用する。ただし、年齢、症状に応じ適宜増減する。

【持効剤2(セレニカR顆粒)】

通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜1200mgを1日1回経口服用する。ただし、年齢、症状に応じ適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 てんかんの薬を、自分の判断で急に中止すると、反動で重い発作を起こすおそれがあります。用法用量を守り規則正しく飲むことが重要です。

副作用でわりと多いのは、眠気、ふらつき、吐き気、食欲不振、けん怠感などです。これらは、たいてい心配いりませんが、何か異常を感じたら早めに受診されてください。

重い副作用はめったにありませんが、まれに肝臓が悪くなることがあります。とくに飲み始めの数カ月間に注意が必要です。そのほか、高アンモニア血症による意識障害、血液障害、膵炎、過敏症症候群なども報告されています。定期的に各種の検査を受けて、効き具合や副作用のチェックをしてもらいましょう。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。
  • 高アンモニア血症を伴う意識障害..吐き気、眠気、ふるえ、異常な言動、もうろう。
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉出血など出血傾向。
  • 膵炎..上腹部〜背中の強い痛み、吐き気、吐く。
  • 重い皮膚症状..高熱、ひどい発疹・発赤、唇や口内のただれ、のどが痛い、水ぶくれ、皮がむける、強い痛み、目の充血。
  • 過敏症症候群..発疹、発熱、リンパ節の腫れ、だるい、吐き気。
  • 腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。
  • 脳神経の異常(多くは中止で回復)..物忘れ、思考力低下、うまく話せない、体のふるえ・こわばり、動作がにぶい、うまく歩けない。
  • 横紋筋融解症..手足のしびれ・けいれん、手足に力が入らない、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿。
  • 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)..だるい、のどが渇く、頭痛、吐き気、けいれん、意識もうろう、気を失う。

【その他】
  • 眠気、ふらつき、頭痛、不眠、けん怠感
  • 吐き気、吐く、食欲不振、食欲亢進
  • 高アンモニア血症
  • 発疹
   概説    作用    注意    効能    用法    副作用
  







用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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