おくすり110番
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成分(一般名) フェニトイン,フェノバルビタール
製品例 ヒダントールD配合錠、ヒダントールE配合錠、ヒダントールF配合錠 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 抗てんかん剤/フェニトイン含有配合剤/抗てんかん剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 てんかんのけいれん発作を予防するお薬です。
作用てんかんは、脳の神経の電気信号が過剰に発射され、意識障害やけいれん発作を繰り返す病気です。このお薬は、脳の神経細胞の興奮が広がるのを阻止します。古くから使われている抗てんかん薬で、いろいろなタイプのてんかんに有効です。

自律神経発作や精神運動発作をふくむ部分発作(焦点発作)に第2選択されるほか、全般発作の強直間代発作(大発作)にも効果が高いです。ただし、全般発作のうち欠神発作(短時間気を失う)と脱力発作(力が抜け転倒)には無効とされます。
特徴フェニトイン(PHT)、フェノバルビタール(PB)、安息香酸ナトリウムカフェイン(安ナカ)の配合薬です。
  • D錠:12錠中にPHT200mg、PB100mg、安ナカ200mg
  • E錠:12錠中にPHT250mg、PB100mg、安ナカ200mg
  • F錠:12錠中にPHT300mg、PB100mg、安ナカ200mg
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に報告してください。
  • 別の薬を使用している場合は、医師に伝えておきましょう。
  • 妊娠中、もしくはその可能性のある人は医師に申し出てください。

【注意する人】
  • 適さないケース..急性間歇性ポルフィリン症。
  • 注意が必要なケース..重い心臓病、肝臓病、腎臓病、呼吸機能の低下している人など、症状によっては使用できません。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

いろいろな薬と相互作用を起こしやすい性質があります。飲み合わせによっては、この薬の作用が強まり、副作用がでやすくなります。逆に効果が弱くなってしまうこともあります。また、他の薬の分解を早め、その作用を弱める性質もあります。市販薬をふくめ使用中の薬を必ず医師に伝えてください。

  • 飲み合わせが禁止されるのは、抗真菌薬のボリコナゾール(ブイフェンド)、肺高血圧症治療薬のタダラフィル(アドシルカ)とマシテンタン(オプスミット)、抗エイズウイルス薬のリルピビリン(エジュラント、コムプレラ、オデフシィ、ジャルカ)、ダルナビル・コビシスタット(プレジコビックス)、エルビテグラビル(ゲンボイヤ、スタリビルド)、ドラビリン(ピフェルトロ)、テノホビル(ビクタルビ、シムツーザ)、C型慢性肝炎治療薬のアスナプレビル(スンベプラ)とダクラタスビル(ダクルインザ)、バニプレビル(バニヘップ)、エルバスビル(エレルサ)、グラゾプレビル(グラジナ)、ソホスブビル(ソバルディ、ハーボニー、エプクルーサ)、抗血栓薬のチカグレロル(ブリリンタ)、抗マラリア薬のアルテメテル・ルメファントリン(リアメット)、抗精神病薬のルラシドン(ラツーダ)などです。併用により、これらの代謝が促進され、血中濃度が著しく低下するおそれがあるためです。
  • 安定薬や抗うつ薬など脳の神経をしずめる薬と併用すると、強く効きすぎたり、眠気などの副作用がでやすくなります。また、抗凝固薬のワルファリンの作用に影響を及ぼす可能性があります。併用する場合は、ワルファリンの効き具合を頻回にチェックし、必要に応じ用量を調整しなければなりません。ほかにも、注意を要する薬がいろいろありますから、医師への報告を忘れないようにしましょう。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品は控えてください。この薬の作用を弱めるおそれがあります。

【使用にあたり】
  • 飲む量や回数を必ず守ってください。ふつう、少量から開始し、効果や副作用をチェックしながら徐々に増量していきます。適量が決まったら、血中濃度を常に一定に保たなければなりません。用法用量を守ることが大切です。
  • てんかんの治療においては、服用が長期になるものです。医師の指示どおりに飲み続けるようにしてください。自分だけの判断で急にやめてしまうと、重いけいれん発作を起こすおそれがあります。飲み忘れにも気をつけましょう。

【食生活】
  • 規則正しい生活を守りましょう。
  • 眠気を催したり、注意力・集中力・反射運動能力が低下することがあります。車の運転など危険な作業は避けてください。

【妊娠授乳】

妊娠中は慎重に用いる必要があります。妊娠出産を予定している女性は、事前に医師と相談しておくとよいでしょう。医師と十分な打ち合わせをし、計画的に妊娠・出産することで、安全性が高まります。

【その他】
  • 副作用の予防に、ビタミンDや葉酸と併用することがあります。
  • てんかんの原因そのものを治せる薬はありません。多くの場合、予防的に長く飲み続ける必要があります。けれど、必ずしも減量・中止ができないというわけではありません。発作が長期間なければ、医師の管理のもと時間をかけてゆっくりと減量していくことも可能です。
効能
  • てんかんのけいれん発作..強直間代発作(全般けいれん発作、大発作)、焦点発作(ジャクソン型発作を含む)。
  • 自律神経発作、精神運動発作。
用法 通常成人1日6〜12錠を分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 てんかんの薬を、自分の判断で急に中止すると、反動で重い発作を起こしてしまうおそれがあります。用法用量を守り規則正しく飲むことが重要です。

副作用でわりと多いのは吐き気です。薬の量が多すぎると、ふるえ、ふらつき、ろれつがまわらない、眼振(眼のふるえ)、物が二重に見えるといった異常な症状が現れます。このような場合は早めに医師に報告してください。また、長く飲み続けていると、歯ぐきが腫れてくることがあります。毎日歯肉をよくブラッシングして、口内を清潔に保ちましょう。

重い副作用はめったにありませんが、もし、発疹がでたり発熱したときは、すぐ医師に連絡してください。ごくまれですが、重い皮膚症状へ進展することがあります。そのほか、肝臓や肺の障害、血液の異常、貧血などを起こすことがあります。また、長く続けていると、骨が弱ってくることがあります。定期的に各種の検査を受けるようにしてください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  • 遅発性の重い過敏症状..発疹、発熱、だるい、吐き気、リンパ節の腫れ、皮膚や白目が黄色くなる。
  • SLE様症状..筋肉や関節が痛む、体や顔が赤くなる、赤い斑点ができる、発熱、手足や首の付け根のリンパ節が腫れる。
  • 依存..長期に多めの量を飲み続けると、体が薬に慣れた状態になりやめにくくなる。このとき急に中止すると、いらいら、強い不安感、不眠、ふるえ、けいれん、混乱、幻覚など思わぬ症状があらわれることがある(徐々に減量すれば大丈夫)。
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
  • 肝臓の障害..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
  • 呼吸抑制..息切れ、呼吸しにくい、息苦しい、呼吸が浅く速い、呼吸が弱く少ない(10回/分未満)、不規則な呼吸、異常ないびき、意識がうすれる。
  • 小脳萎縮..めまい、ふらつき、目のふるえ、うまくしゃべれない、動作が悪くなる。
  • 横紋筋融解症..手足のしびれ・こわばり、脱力、筋力低下、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿。
  • 腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。
  • 悪性症候群(Syndrome malin)..動かず黙り込む、体の硬直、飲み込めない、急激な体温上昇、発汗、頻脈、ふるえ、精神変調、意識障害。

【その他】
  • 吐き気、吐く
  • 発疹、発赤
  • ふらつき、手のふるえ、体が勝手に動く
  • 眠気、注意力・集中力・反射運動能力の低下
  • 物が二重に見える、舌のもつれ
  • 貧血、歯肉増殖、多毛、骨や歯の異常
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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